流星の絆

東野圭吾 講談社 2008年3月

流星の絆/東野 圭吾
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ハヤシライスがおいしい「アリアケ」のこどもたち、功一、泰輔、静奈の三人は、ペルセウス座流星群を見るために、こっそり家を抜け出す。家に帰ると、裏口から知らない男が出て行き、両親は殺されていた。子供たちは、児童養護施設に入れられた。捜査は難航。
施設を出た三人は、詐欺をして生計を立てていた。次のターゲットは、戸神行成。1千万のダイヤを買わせるシナリオを考えていたが・・・・・・・・・

功一が、ターゲットを見つけ出し、シナリオを考え、泰輔と静奈で演技。その詐欺の手口は、なかなかのものだった。これで最後にしようとした戸神行成へのアタックが、両親殺しに関係しているかもしれないとわかり、詐欺から、真相究明にかえる。警察を信じさせるために書いたシナリオを見事だった。

TVでドラマ化されていたが、東野作品として先に読みたかったので、TVは見ていない。三人の兄弟妹愛、静奈の恋を感じつつ、巧妙な仕掛け、最後のどんでん返しがあり、楽しめる作品だった。

戸神行成は、本当にいい人なんだなあと思った。

お気に入り度★★★★