チェ 39歳別れの手紙   映画館にて鑑賞

監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ベニチオ・デル・トロ カルロス・バルデム デミアン・ビチル ヨアキム・デ・アルメイダ エルビラ・ミンゲス  カタリーナ・サンディノ・モレノ
 
2008年


<花>の本と映画の感想-チェ 39歳別れの手紙

「チェ 28歳の革命」 に続くキューバ革命を成し遂げたチェ・ゲバラの半生を描く二部作の第二作目。


1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ。彼は、キューバに留まることなく、カストロに手紙を残し、ボリビアへ入る。

チェのはげ頭の親父には、びっくりだったが、変装をしていたのだ。、妻と子供たちと最後のお別れをして、旅立つ。

カストロに宛てた手紙から、映画が始まるが、チェが、革命の必要があれば、自分の身を削ってでも、どこにでも行くく決意が感じられる。キューバのみならず、弱きもののため自分の命をかけた行動に出るチェはすごいことだと思う。

食べるのがやっとの農民にとって、チェらの考えと政府の考えとどちらが正しいのかと判断をするのは難しいのかもしれない。目先の利益や家族の身の安全を優先してしまうのを誰が責めることができよう。


キューバと同じように山岳地帯での行動が主であるが、キューバとは、違う戦いとなる。ボリビアでは、思いもよらぬ出来事により、苦境に立たされてしまうのだ。
共和党が協力してくれない。政府が強力な援助を得た。それに加えて、農民たちは、政治に対して無関心で賛同することがない。食料が底をつき、それに加えて、チェの喘息が悪化。ヒューヒューという音には、私も息苦しくなった。 痛々しくて見るのがつらかった。


仲間一人でも、見捨てずに探し続けると主張したチェ。仲間に対する強い思いを感じた。

改革をするのに、話し合いで解決がつかないことは悲しいと思うが、「チェ28歳の革命」「チェ39歳別れの手紙」の二作品を観て、小さな力でも、大きな世界を動かすことができるのだと感じた。

お気に入り度★★★★