目薬αで殺菌します


森博嗣 講談社 2008年9月



神戸で劇物の入った目薬が発見された。目薬の名には「α」の文字が。その目薬の製造元であるTTK製薬では、公表されていないがサンプル品の中にも異物混入が発見されていたため、探偵赤柳初朗は、調査の依頼を受け、異物発見者の直里浩文と、サンプル品を管理している倉井三重子を調べ始める。倉井三重子は、アパートの隣のログハウスに住む矢場香瑠と知り合い、彼女に傾倒していく・・・・・・


最近、食べ物に異物混入事件が多く発生しているが、それを元に書かれたのか?異物混入は、食べ者ではなくて、目薬。目薬を試してから使うなんてしないなあ。


個人が狙われているわけでもなく、店頭の商品とすり替えているとしか思えないことから、無差別の対象を狙っているのか?あるいは製薬会社に恨みを持つ犯行なのか?


殺人事件が起き、解決されているが、この事件だけをみれば目新しいことはない。

これらの事件の背後で何が起こっているのかそれを知りたくて読んでいるが、さっぱりわからない。犀川や萌絵の考えも述べられていたが、真賀田四季はいったい何をしようとしているのだろう?


事件はさておき、加部谷恵美が海月及介にアタックする部分がほほえましかった。結果は・・・・


お気に入り度★★★