タカイ×タカイ


森博嗣 講談社 2008年1月




有名マジシャンの牧村阿佐美の自宅敷地内の地上15メートルのポールのところに、牧村のマネージャー横川の他殺死体が発見される。探偵の鷹知祐一郎は、牧村に投資をしている三澤より、依頼を受け、調べ始める・・・・



マジシャンということで、、「幻惑の死と使途」を思い出しながら読んだけれど、今回はどんなトリックがあるのか?地上15メートルのところに死体があるのは、何のため?どうやって上げたのか?マジシャンだから、何か、トリックがありそう?


美大生の真鍋がとてもいいキャラをしている。どこかトボケたところがある。真鍋のバイ先の探偵社で働く小川との会話や同じ美大生の永田絵里子との会話が笑える。「男ができた」の意味にとらえ方に吹き出した。女性関係を小川より追及されるけど、のらりくらりと切り抜けているあたりもおもしろい。

また、黙っておくように言われたことをついうっかり、口を滑らしたりしてしまうのだ。


しかしながら、真鍋は、鋭い推理をみせてくれ、みんなを驚かせる。そんな真鍋を好きになった。


椙田は、今も萌絵から逃げ回っているようだけど、この事件は、あっちの事件には関係ないようだ?

お気に入り度★★★