佐賀のがばいばあちゃん


監督 倉内均

出演 吉行和子, 浅田美代子, 緒形拳, 三宅裕司 鈴木祐真
2006年



小学生の明弘少年は、広島で飲み屋を営む母の手を離れて、佐賀のおばあちゃんの家にあずけられることに・・・・・・


島田洋七の「がばいばあちゃん」が人気を得ていることは知っているが、本も読んでいないし、TVドラマも見ていない。この映画を見るのが最初だ。


貧乏とけちとは違うと貧困であっても、自分の哲学で明るく 生活するばあちゃん。これぞという時には、お金を出し惜しみすることなく使う。そんなばあちゃんの気持ちが暖かい。



「かあちゃん、かあちゃん」と母親を追いかけていた泣き虫の明弘少年。それが、ばあちゃんの明るさの元で、元気になっていく姿がいい。


それに、ばあちゃんだけではない。くずしてまでも豆腐を半額で売ってくれる豆腐屋さん。怪我の治療をしても、お金を取らないお医者さん。運動会にお弁当を持ってきてくれる先生たち。父親の知らない明弘の作文に100点をつけてくれた先生。明弘の母親が来てくれた時、一緒になって泣いてくれた先生。まわりにもいっぱい温かい人がいる。


この映画に派手さはないが、素直に感動する映画だ。思いやりの気持ちを思い出させてくれるいい作品だ。


この画像

のばあちゃんのイメージなので、吉行和子ではちょっと違った印象だったけれど。

お気に入り度★★★★