交渉人


五十嵐貴久 新潮社 2003年1月


交渉人 (幻冬舎文庫)/五十嵐 貴久
¥680
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遠野麻衣子は、交渉人として訓練を受けたが、上司石田警視正とうわさになり左遷される。コンビに強盗3人が、病院に逃げこみ、50人も人質にして立てこもる。交渉人、石田警視正が、現場に駆けつけるまで間、遠野がまかされる・・・・・・・・・・・・・・・


交渉人の仕事は、まずは、犯人を理解すること、犯人の履歴書を作ることだそうで、そのために、テレビや野球の話などの雑談を加え、年齢や出身地などを割り出していく。

基本法則は、<絶対に否定的な発言をしない。犯人の要求にノーと言わない。命令しない。>

沈着冷静な判断がないと出来ない仕事だ。

交渉人としての石田の腕はすごいと思った。

あまりに、思うように話が進みすぎる部分はあったが。


スリリングな内容で、話に引き込まれたが、真実を述べる部分が長すぎてちょっと疲れた。社会派小説として捉えれば、充分考えさせられる内容ではあるけれど・・・・・


お気に入り度★★★