ミス・ポター


監督 クリス・ヌーナン

出演 レニー・ゼルウィガー 、ユアン・マクレガー 、エミリー・ワトソン 、ビル・パターソン 、バーバラ・フリン 、マッティエロック・ギブス

2006年


映画館にて鑑賞



ミス・ポター


1902年、ヴィクトリア王朝時代。ビクトリクス(ミス・ポター)は、編集社のノーマンと共に、 ピーターラビットを主人公にした絵本を出版していく。しだいに、ビクトリクスとノーマンは愛し合うようになるが・・・・・・

ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターの半生を描いた作品。


小さいときから、動物の絵を書くのや、お話を作ることが好きだったビクトリクス。自分の描いた絵や動物を本当の友達のように思っていた。


この時代、裕福な家庭の女性が職業を持つことなんて考えられず、結婚して子どもを生むのが女性の幸せと思われていたようだ。自分の描いたピーターラビットを唯一の友達としていた30歳を超えている独身女性は、厄介者という存在だったようだ。


ビクトリクスは、本を出版し、見事成功を収めたが、最初から、認められたわけではない。

ビクトリクスが、出版を持ちかけた先が、兄たちがノーマンを困らせようとして、引き受けた仕事だったのだ。しかし、二人で協力し、成功を収める結果となる。これこそ、運命の出会いとでもいえよう。


ノーマンは、やさしく紳士的で、素敵な人だった。パーティの時、付き人のミス・ウィギンに紅茶に酒を入れて眠らせてしまうところなんかはほほえましかった。


ビクトリクスは母親とは理解しあえなかったようだが、母親は、この時代の一般的な考え方の人で、目新しいことを受け入れることが出来なかったのだろう。父親は、最初は反対しても、ビクトリクスのことをわかってくれた。よき理解者だった。友達のミリーは、独身女性を応援していたけれど、ビクトリクスが結婚のことを相談した時、ためらうことなく賛成してくれた。ビクトリクスの幸せを願ってくれる本当の友達だったのだと思う。


素敵な恋人と友達を得、仕事も成功し富を得て自立していくビクトリクス。

しかし・・・・・・・・


ビクトリクスの半生を興味深く見ることができた。


湖水の風景は、その美しさに心が洗われる。彼女が、湖水地方の土地を守ろうとした気持ちもわかるなあ。手にした富の使い方、ビクトリクスらしいと思う。素敵な使い方だ。

お気に入り度★★★★