ηなのに夢のよう


森博嗣  講談社  2007年1月



  地上12メートルの松の枝に首吊死体が発見される。「ηなのに夢のよう」というメッセージが絵馬に残されていた。同じ言葉を残して、奇妙な場所での自殺が相次ぐ・・・・・・


この自殺の真相は、明らかにされていない。この本だけ読んだ人は、おもしろくないだろうな。ミステリーじゃないもの、このお話。

しかし、ずっと読み続けている人には、たまらない1冊だ。おお、あの人だと感動のしっぱなし。これまでの登場人物が、たくさん登場して、Gシリーズだけでなく、森作品全体としての真相に向けて動き出した予感を感じる。


人の死も、実験のひとつなのか?大きな視点で考えすぎて、思考がついていけない・・・・・・


萌絵の両親の飛行機事故の真相にまで迫っていた。事故だとずっと思っていたのに~萌絵は、それを受け止められるまでになったということか。


萌絵の今後も決まったようだし、金子君とラヴちゃんの急展開にはびっくり!みんな成長しているんだな。しみじみ・・・・


お気に入り度★★★★