トンマッコルへようこそ


監督  パク・クァンヒョン

出演  シン・ハギュン   チョン・ジェヨン カン・ヘジョン  イム・ハリョン ソ・ジェギョン  スティーヴ・テシュラー

韓国  2005年


朝鮮戦争の真っ只中、韓国軍、人民軍、連合軍の兵士が、子どもの心を持った村、トンマッコルへやってくる・・・・・・・・


トンマッコルの住民は、目の前でいがみ合って、一触即発の状態なのに、緊張感もなく、自分の命よりも畑を荒らすイノシシの心配をしている。今まで、争いごとのない世界に住んでいたから、手榴弾の怖さも知らないし、なんとも、平和な人たちだ。


迷い込んだ兵士たちは、人を殺すことに罪悪の念を感じたり、自分だけ生き延びようとする行為を恥じたり、戦争をしたくて戦っているわけではなく、誰もが悩みを抱えている。それが、、トンマッコルの人たちの中で生活していると、心が洗われていく。軍服を脱いで、村の服を着たときから、敵も味方もなくなったような気がする。


しかし、この村にも、戦争の波が押し寄せてくる。後半は、今までののどかな風景とはは打って変わって、戦闘場面。武力には武力で応戦するしかないのか。悔しい。悲しい。


ファンタジーでありながら、戦争をやめよと訴えかけている。村を守るために、力を合わせて戦った兵士が、「僕たちは北南連合軍だ。もっと別の場所で出会ってたら楽しかっただろう。」と言っていたが、こんな風に北と南が和解する日が早くくればいいのに。命がけで村を守ろうとした兵士たちに心打たれた。


ポップコーンが降ってくるシーン、蝶が天に登っていくシーン、好きだな。


お気に入り度★★★★★