カクレカラクリ


森博嗣 メディアファクトリー  2006年8月



大学生の郡司朋成と栗城洋輔は、あこがれの真知花梨の故郷である鈴鳴村に、廃墟を見にやってきた。ところが、天才絡繰り師によって、120年後に作動するように仕掛けられたカラクリがあることを知り、調べ始めるが・・・・・・・・


随所にコカコーラを飲む場面がでてきたけれど、コカ・コーラ120周年記念作品と知り、納得。映像化された作品のようだ。森博嗣の初像化作品なんだ。(今頃、何を言っているのでしょう。もうとっくに、放送は終わっている!)


大学生の3人を中心に、花梨の妹、玲奈、その友達の太一らが加わり、廃墟探索から始まり、カラクリを解いていくが、軽快な会話と共に、話が、進んでいって軽快だ。


120年後に動くカラクリ。それは夢のような話だけど、どんなものかを想像するのは、わくわくする。そして、文字の謎解き。私にわかるわけはないけれど、雰囲気を味わうだけで、十分楽しめる。これぞ、森博嗣の作品だと思った。こういう作品を待っていた。


そして、ずっと昔、仲が悪かったという真知家と山添家。なぜ、そうだったのか。その後、どうなるのか、そういう人物関係を読んでいくのもおもしろかった。


お気に入り度★★★★