ナイロビの蜂


監督  フェルナンド・メイレレス

出演 レイフ・ファインズ   ダニー・ヒューストン  ピート・ポスルスウェイト




外交官のジャスティンの妻のテッサが、ロタへ向かったが、死体となって発見される。活動家であった妻は、いったいどんな運動をしていたのか?なぜ死ぬことになったのか?ジャスティンは、調べ始めるが・・・・・・・


ミステリーであるが、社会へのメッセージがこめられていて、それでいて、妻への愛の深さを感じる奥深い映画だ。庭いじりが趣味で、テッサの活動のことには、無関心だったジャスティンだけど、生前のテッサのことを調べていくうちに、自分がどれだけ妻を愛しているのかを知ったのだと思う。


テッサが生きているとき、遠くの道のりを歩いていこうとしている現地人の姿を見かけたとき、ジャスティンに助けてあげるように言うと、「助けを求めているのは彼らだけじゃない。もっとたくさんいる。」と言ったジャスティン。それに対し、テッサは「でも、今、助けられるのに」という場面があった。一人を助けてたところで、何の解決にもならないというジャスティンの意見が正論なのであろう。しかし、「でも、今、助けられるのに」という同じ言葉を、ジャスティンが後になって発することになろうとは・・・・・飛行機を自ら降りていった子どもの姿が、悲しく、印象に残った。


アフリカの雄大な景色。それに比べて貧困な現地の人たち。この映画を見て、私は、アフリカの現状を何も知らないなあと感じた。そして、アフリカの人たちも命の重さは同じなのに、先進国のしていることといったら・・・・・とても許せない気持ちになった。


レイチェル・ワイズが、妊娠中のヌードを見せていたけど、きれいな人は、おなかが大きくてもきれいだな。

お気に入り度★★★★