大統領の理髪師


監督  イム・チャンサン

出演 ソン・ガンホ ムン・ソリ リュ・スンス イ・ジェウン ソン・ビョンホ


1960年代、大統領官邸のある町で、理髪店を営むソン・ハンモ。助手のキムを口説いて結婚し、子供に恵まれ、ナガンと名づける。そうしてつつましく暮らしていたハンモだったが、ある事件をきっかけに、大統領の理髪師として働くようになる・・・・・・・


コメディなんだけど、背景になっているのは、不正選挙や軍事クーデター北側の脅威などをの事実に従っていて重みがあり、親子愛を描いている点では、切なく、不思議な映画だが、魅力ある作品だ。


自分の子供の名前を考えているとき、「権力得るが寿命はわからない」名前と「財物とは縁がないが心配なく暮らせる」名前とどちらにするか、悩む場面があったが、私も、やはり後者の名前を選んだろうと思う。


庶民のハンモが、ひょんなことから、大統領の理髪師になってしまう。緊張した面持ちで、ひげをそるシーンなどは、こちらにも、その気持ちが伝わってくる。まじめで庶民的なハンモだからこそ、ハンモの生き方に共感できたと思う。激動の時代を懸命に生きたハンモ一家だからこそ、感動も大きかった。


「殺人の追憶」ソン・ガンホと「オアシス」ムン・ソリ、この映画では、また違う面を見せてくれた。いい役者さんだなと思った。

お気に入り度★★★★