屋久島ジュウソウ


森絵都 集英社 2006年2月


小説すばる連載の「slight sight-seeing」を単行本化するにあたり、エッセイを書き足すため、旅行を計画。編集者の人たちと屋久島に行く。皆で、わいわいグループ旅行のはずが・・・・・・


「屋久島ジュウソウ」は、登山がきつかったのはわかるけれど、このエッセイで、屋久島のよさが伝わってこないのは残念。食べたものが全て書いてえあるのは、女の子らしいところではあるし、食べ物から個性が感じられるところはおもしろい。いいスタッフさんに囲まれて仕事をしているんだなあということもわかったけれど。


とはいえ、実は、私は、縄文杉を見に、2004年の9月に屋久島を訪れているのだ。そして、泊まったのがなんと屋久島グりーンホテル。だから、写真やイラストの一つ一つが懐かしいし、一緒に旅行した気分になれてうれしかった。


「slight sight-seeing」は、旅行記といえども、日々に思っていることがうかがえる。また、温厚な人間だけれどキレることがあることや、ちょっとした心遣いに気持ちが正反対に変わるなど、作者の素顔がみれてよかった。

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