FLY,DADDY,FLY  フライ、ダディ、フライ     

金城一紀 2003年1月 講談社    


金城 一紀
フライ,ダディ,フライ


47歳のサラリーマン、鈴木一は、妻と娘を愛する普通のサラリーマン。ある日、家に帰った鈴木は娘の遥が、けがをした事を知り、病院に駆けつけるが娘に手を差し伸べることも、けがをさせた石原という男にも何もできなかった。自分の無力さを感じたのだった・・・・・ この鈴木一がゾンビーズたちと出会い、体を鍛え、石原に立ち向かおうとする。    



誰だって、何事もおこらなければ、今までの生活が続くと信じている。しかし、事が起こったとき、どうするかで、その人の価値が決まるのだと思う。鈴木は、ゾンビーズとであったことが、幸運。情けない男だったけど、家族を守るため、自分の体を鍛えることに集中した鈴木はえらいと思う。だれだって、がんばれば、飛ぶことができる・・・・・希望をもらったように思う。    



それにしても、ゾンビーズの存在ってすごい。偏差値だけで、人生決まるものでない。おちこぼれだって、自分の力を発揮できることはあるんだな。    お気に入り度★★★★