ミリオンダラー・ベイビー


ミリオンダラー・ベイビー [DVD]/ポニーキャニオン
¥3,990
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出演 クリント・イーストウッド  ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン
監督 クリント・イーストウッド
2004年 アメリカ


ボクシングジムを営むフランキーのもとに、ひとりの女性マギーが、トレーナーになってほしいと来る。最初、ことわっていたフランキーだが、マギーの熱意に負け、トレーナーを引き受けることになり、フランキーの指導のもと、マギーは、その強さを発揮していく。


女性がボクサーというだけで、偏見の目で見る母親。自分の娘をもっと信じてやってほしかったと思う。こういう親だったから、マギーは、フランクに父親の愛情を求めたのではないか?一方、フランクは、娘と疎遠になっていた。お互いに求め合っていたのだと思う。フランキーとマギーの関係は、師弟を通りこえ、父と娘、いやそれ以上に強い絆で結ばれていく。

それは後半部分で顕著になる。
フランキーのした行為の是非はともかくとして、そうせざるをえなかった彼の切ない想いが心に響く。


人生はその長さではなくて、どのように生きたかが重要なのだと思う。自分なりに誇りと希望を持って精一杯生きることが大切なことなのだ。たとえ、それが、脚光を浴びないような人生であっても。


フランキーとマギーを見守る雑用係のスクラップ。彼も、栄光をとりそこねた過去を持つ男だが、フランキーとマギーを事を知る理解者として、この映画に登場させていることがとてもいい。フランキーの行為を、スクラップがわかってくれているということで、フランキーの救いになっているのではないだろうか。

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