τ(タウ)になるまで待って
森博嗣
講談社 2005年9月
<森林の中に佇立する《伽羅離館》。超能力者神居静哉の別荘であるこの洋館を、7名の人物が訪れた。雷鳴、閉ざされた扉、つながらない電話、晩餐の後に起きる密室殺人。被害者が殺される直前に聴いていたラジオドラマは『τになるまで待って』。ミステリーに森ミステリィが挑む、絶好調Gシリーズ第3弾!!>
紹介より
S&Mシリーズからずっと読んでいるので、新作が出るたびに手にとる。
これは密室殺人事件。そのトリックは、特にたいしたことはなかったし、動機が書いてないのは、いつものこと。超能力者の家ということで、家自体に何かトリックがあると考えてしまうので、そこに目をつけたのかな?
犀川や萌絵も登場する。二人の関係は、あいまい。仲がいいようではあるが、進んではいない?おばの睦子も心配している。そういう普段の会話は、相変わらずで、読んでいて楽しい。
真賀田四季に関係していることを匂わせているので、これからどうかかわっていくのか、次回に期待したい。
最後に気に入った文章の抜粋です。
<自分が既に持っている常識が、新しい可能性を知らないうちに排除してしまうってことがある>
お気に入り度★★
(好きな作家なので期待を込めてあえて辛い評価に)