「犬はどこだ」 

病気のため、東京から八保市に戻り、何か自営業を始めようとして、犬探しの調査事務所<紺屋S&R>を始める。ところが、失踪人捜しと古文書の解読の依頼が来る・・・・・・


米澤穂信は、初読だったけど、この話は気に入った。
紺屋と、弟子にころがりこんできた昔の部下のハンペーが、二つの依頼をそれぞれに調べる。
それがクロスしてくるんだけれど、読み手である私たちはわかるけど、二人には相手が何を調べているのわからないわけで、同じ事務所なら、もう少し話しろよといいたくなる所だが、そこがおもしろい場面でもあった。
ラストは不気味・・・・
お気に入り度★★★★☆

米澤穂信 東京創元社 2005.7