昨夜の満月綺麗でしたね。今夜は十六夜。

さて、この間は戦時中の映画でした。光音座は焼けておしまい、復活はなし。

戦後間もなく英米の物がどっと上映されて、「春の序曲」懐かしやディアナ、ダービン、でも封切りは値段が高いので、(確か10円ではなかったか?)おいそれとは観られない、少し余裕のある友人にもらった「キューリー夫人」、なぜか遅れてはじめを見損なったのは、当時入れ替え制だったのか、感激しました!

グリア ガースン大好きになりました。 「ラインの監視」のべティ デーヴィスも好きでした。 英国映画は、ジェイムス メイスンのオンパレード、のよう。

池袋に出来た 人生坐 には古い映画を見によく通いました。

イントレランスとか、アベルガンスのナポレオンとか、もう幻の内ですね、私でさえ観た覚えはあっても、中身は忘れています。でもそこで観たグレタ ガルボ 

の「クリスティナ女王」「征服(マダム,ワレウスカ)」 そのほかに、「別れの曲」「愛の調べ」などなど戦後の自由が呉れた遅い青春でした。

シャルル ボワイエも好きで、ダニエル ダリューと共演の「うたかたの恋」、友人と授業をさぼって観に行き満員の館内の階段に座って、2回続けて観たのでした。ボワイエは「ガス灯」「めぐり逢い」もよかった。

フランス映画もずいぶん観たので、長くなるから次にします。

人生坐の三角寛という人、変わった作家でしたね。私などあのころ、彼の「サンカ」の話はほぼ実話だと思っていました。 名画座をやめたあとの場所で、100年200年前の梅干しなど売っていました。

戦後通った頃には、のちのち池袋に60年も住むことになろうとは思いもしなかったのです。