$ひばなのシネマの天地

原題:Black Swan
製作国:2010年アメリカ
映画配給:20世紀フォックス
映画上映時間:108分
映倫区分:R15+

監督:ダーレン・アロノフスキー
製作:マイク・メダボイ、アーノルド・W・メッサー
ブライアン・オリバー、スコット・フランクリン
原案:アンドレス・ハインツ
脚本:マーク・ヘイマン
アンドレス・ハインツ
ジョン・マクローリン
撮影:マシュー・リバティーク
美術:テレーズ・デプレス
音楽:クリント・マンセル

キャスト:ナタリー・ポートマン
バンサン・カッセル
ミラ・クニス
バーバラ・ハーシー
ウィノナ・ライダー


ニューヨークのバレエ団に所属するニナ(ポートマン)は、元バレリーナの母とともに、その人生のすべてをダンスに注ぎ込むように生きていた。

そんなニナに「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが巡ってくるが、新人ダンサーのリリー(クニス)が現れ、ニナのライバルとなる。

役を争いながらも友情を育む2人だったが、やがてニナは自らの心の闇にのみ込まれていく。


$ひばなのシネマの天地

ナタリー・ポートマンが第83回アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝いた話題作。

本作では独創的な映像演出で、極限の高みに上り詰めようとするアーティストの孤独と苦悩を描き出している。

子供時代にバレエを習っていたナタリーは、10ヶ月の猛特訓の末、本格的な舞踏シーンに挑戦。

しかしそれ以上に、激しい内面の葛藤に耐えながら、孤独な闘いを続けるバレリーナになりきった、鬼気迫る演技は必見だ。


$ひばなのシネマの天地

冬眠状態だった映画レヴューもこの作品で覚醒?!(笑)

本年度アカデミー賞で話題になった本作。 CMで見せすぎではないのか!という疑念はあるものの。。。気になって仕方がなかったので 早速見にいってきましたよ~

題名にもあるようにバレエ界では定番ともいえる”白鳥の湖”をベースに描かれていくんだけど アンデルセン童話を映画化した1948年作『赤い靴』とは似ているようで ちょっと違う・・・

何かを極めようとするとやっぱり困難はつきものなのか。。。。


ひばなのシネマの天地

ひばなのシネマの天地

ストーリーは最近よくある展開なので 先が読めてしまうところはあります。

でもね・・・ニナを演じるナタリー・ポートマンが凄いんですよ!! 彼女の気迫に圧倒されてしまいます。

彼女の演技によってこの作品は どこかで観た気がする作品にはならないんですよね~

バレリーナとしてだけの人生を歩んできたニナが 一人の女性としても成長しない限り望めない極み。

ヒューマンドラマになってしまいそうですが・・・・演出が解説にもあるように独創的なので終始飽きさせないですね。

へたなホラーより恐ろしく ニナの苦悩の深さが物悲しさを感じさせる作品です。


$ひばなのシネマの天地

バレエ団の演出家をヴァンサン・カッセルが演じるんですが この役にぴったり!!この人でなければ出せない雰囲気が期待通りでした。

映画館の一番大きなスクリーンで観たんですが この作品はミニシアターで観たい作品だなぁって思いました。

賞を獲ったからきっとこういうことになったんだと思うけど。。。。既存のハリウッド作品の様なエンターテイメントを期待して見に行くと肩透かしに遭うかも。。。。

ラストシーンに辿りついた時 ニナとナタリー・ポートマンの物凄さを体感できる秀作でした。