$ひばなのシネマの天地

英題: MY LOVE
製作年: 2006年
製作国: ロシア
日本公開: 2007年3月17日
(シネマ・アンジェリカ)
上映時間: 27分
配給: 三鷹の森ジブリ美術館
カラー/アメリカンビスタ
監督・脚本・美術監督: アレクサンドル・ペトロフ
原作: イワン・シメリョフ
プロデューサー: ドミトリー・ユルコフ
コンスタンチン・エルンスト
三浦啓一
吉村隆
シークエンス演出: ミハイル・トゥメーリャ
撮影: セルゲイ・レシェートノコフ
編集: アンナ・ブリュンチューギナ


19世紀末ロシア、貴族学校に通う少年アントンは、ツルゲーネフの「初恋」を読み、自分自身の恋を夢見て妄想にふけっていた。

彼の家で働く同じ年ごろの少女パーシャはアントンに恋心を抱いており、それに気づいたアントンは彼女との身分差を超えた恋を想像する。

そんなとき、隣の家に越してきた年上の美しい令嬢セラフィーマに彼は心を奪われる。


ひばなのシネマの天地

ひばなのシネマの天地

世界の優れたアニメーション映画を紹介する、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー事業の第1弾。

思春期の少年の初恋と現実を、印象派絵画のような油絵タッチの映像で描く。

監督は、宮崎駿、高畑勲監督と親交のあるロシアの巨匠ユーリー・ノルシュテインの弟子であり、『老人と海』でアカデミー賞短編アニメ賞を獲得したアレクサンドル・ペトロフ。

通常のセルアニメとは異なる、油絵を用いた独特の技法による映像美は、まるで油絵が動いているような画期的な仕上がり。


ひばなのシネマの天地

ひばなのシネマの天地

ペトロフ作で初めて見たのは『老人と海』だったんだけど どうやって作ってるんだろう??という好奇心が湧いたのを覚えています。

そして本作。 見よう見ようと思っていて先延ばしになっていたんですが 偶然DVDを見つけたので早速見てみました。

ストーリーが叙情的なせいか『老人と海』より印象派の作風になっているような気がします。・・・ペトロフの作風ではあるんですが。。

ツルゲーネフの”初恋”をベースに少年の淡い恋心と 現実の切ない想いがワンシーン毎の幻想的な画の中で繰り広げられています。

思春期の危うい感じが 移り変わる画の中に十分表現されていてまさに”春のめざめ”ですね。

まだこの技法を見た事がないという方には 是非お勧めしたい作品です。


春のめざめ [DVD]/出演者不明

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