$ひばなのシネマの天地

ジャンル : ドラマ
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
配給 : 東宝
上映時間 : 133分
原作 : 村上春樹
監督・脚本 : トラン・アン・ユン
出演 : 松山ケンイチ 、菊地凛子
水原希子 、高良健吾
玉山鉄二 、霧島れいか
柄本時生 、初音映莉子


親友・キズキを自殺で失ったワタナべは、東京で大学生活を送り始める。

ある日、ワタナベは偶然にキズキの恋人だった直子と出会い、毎週直子と東京の街を散歩するようになる。

しかし、直子の20歳の誕生日、精神的に不安定になった直子と夜を共にする。

それ以来、ワタナベは直子と連絡がとれなくなってしまう。

さらに喪失感が深まり心を病んだ直子は、京都の療養施設に入所していたのだ。

直子に会いたくても会えない状況の中で、ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ女の子・緑にも惹かれていく。


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1987年に刊行され、2010年10月の時点で発行部数1044万部を記録している村上春樹の大ベストセラー小説「ノルウェイの森」。

この作品をベトナム系フランス人監督のトラン・アン・ユン監督が松山ケンイチ、菊地凛子を主演に迎えて制作した映画が、本作『ノルウェイの森』だ。

トラン・アン・ユン監督は、1960年代の日本を舞台に、時代の匂いを色濃く映し出しながらも、いつの時代も変わらない自然の姿や、人間の感情というものを鮮明に描き出している。

村上春樹の小説の大きな特徴である、海外文学のような会話のやりとりも、小説のままに再現。

ワタナベと言葉遊びのようなやり取りを交わす緑役の水原希子も、小動物のような鮮烈な魅力を放っている。


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ワタナベと同じ年の頃にこの作品を読んで 確か凄い小説だ!!って思った筈なんだけど。。。。時の流れって怖いなぁ。。。。

今 同じ作品を映像として見て ”ノスタルジック”しか感じられなかった。 遠い青春の思い出の様な感じ。。。。

若さってエネルギーの塊の様な感じだけど これから何もかも経験していくって考えると 無知ともいえる。 それが純粋ともいうんだろうけど。。。。


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トラン・アン・ユン監督作は『青いパパイヤの香り』で爆睡し、『アイカム・ウィズ・ザ・レイン』で思考停止。。。。多分自分の感性には合わない監督さんの一人だと思う。

映像自体は美しくて 空気までも感じそうな雰囲気なんだけど。。。。。

深い森に迷い込むような・・・そういうところまでは行けなかった~(汗) ノルウェイの森のように 深く暗く寒い。。。心の奥底を感じたかったなぁ。。。

深層心理よりも 愛と性の方に重心が傾いてて 原作も確かにそこなんだけど。。。それでも あまりにもその描写が続くので ちょっと引いてしまった。。。(申し訳ないけど 美しいとは言えないので余計に。。。)


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原作を把握していないと 森の手前で迷子になってしまいそうなトラン・アン・ユン監督のラビリンス。

そこに村上ワールドが重なると 能天気な人間には到底理解できない繊細な世界に嵌ってしまう。

哲学や文学を深く深く掘り下げると 生と死へ繋がっていく。。。。そのパンドラの箱を開けずに お気楽に生きてきた私には 何も響いてこなかった。


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