$ひばなのシネマの天地

ジャンル : ドラマ
製作年 : 2008年
製作国 : フランス
配給 : ザジフィルムズ
上映時間 : 113分
監督・脚本 : ピエール・ショレール
出演 : ギョーム・ドパルデュー
マックス・ベセット・ド・マルグレーヴ
ジュディット・シュムラ 、オーレ・アッティカ
パトリック・デカン 、マッテオ・ジョヴァネッティ


幼い息子エンゾを連れた若い母親のニーナは凍てつくパリの街をさまよう路上生活者。

ある晩、寒さをしのぐために収容されたのはベルサイユ宮殿近くの施設だった。

翌日、パリへ戻ろうとする2人は森の中で道に迷い、森で暮らす男ダミアンに出会う。

ニーナはダミアンに道徳心があることを感じ取り、一夜を共にした後、エンゾを残し姿を消す。

その日からエンゾはダミアンと2人で生きて行くことになるのだった。


ひばなのシネマの天地

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17世紀フランスの栄華を象徴し、現在は観光客で賑わうパリ郊外の世界遺産・ベルサイユ宮殿。

その宮殿を囲む森には数多くのホームレスが暮らしているという。

これが長編初監督作となるピエール・ショレールが、新たなる名子役の誕生と呼び声高いマックス・ベセット・ド・マルグレーヴ扮するエンゾの無垢な眼差しを通して浮かび上がらせるのは、様々な事情で枠組みからはみ出してしまう人間を認めない不寛容な社会だ。

そんな社会に背を向けて生きるダミアンを演じたのは、偉大な父ジェラールとの確執から波乱に満ちた実人生を送ったギョーム・ドパルデュー。

08年10月に37歳で急逝した孤高の俳優の名演が本作に刻み込まれている。


ひばなのシネマの天地

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父と子そして親子の絆をテーマにした作品を2作品続けてみたので ちょっと比較してみましょう~

最初に紹介するのは 何とも悲しいストーリーです。 実の親子ではないけれど 一緒に暮らすうちに信頼や親子のような愛情が彼らに芽生えてくるんですが。。。。

そこに本物の愛はあるんだろうか???

職を失いホームレスとなって生活する人々の 物理的な貧困だけではなく 精神的な貧困・・・ホームレスに至るまでの道程までも 深くて悲しいものばかりです。


ひばなのシネマの天地

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生まれながらのホームレスとなった少年”エンゾ”。

大人のエゴと思惑の中で 翻弄されていく無垢な心は 見ていて痛々しい。。。

どこにも解決策はなく 問題提起もされていない作品。 ただただ華やかな観光地の片隅を切り取った映像。

だけど限りなく哀しくてやるせない気分になってしまいます。 

”エンゾ”が望んだのは つないだ手の温もりだけだったのに。。。。


ベルサイユの子 [DVD]/ギョーム・ドパルデュー,マックス・ベセット・ド・マルグレーヴ,ジュディット・シュムラ

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