ジャンル : パニック
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
配給 : ブロードメディア・スタジオ、ポニーキャニオン
上映時間 : 85分
監督・脚本 : アレックス・パストー
デヴィッド・パストー
出演 : クリス・パイン
ルー・テイラー・プッチ
パイパー・ベラーボ
エミリー・ヴァンキャンプ
兄ブライアンと弟ダニー、ブライアンの恋人ボビー、ダニーの級友ケイトは、世界に蔓延する致死率100%ウイルスの脅威から逃れるため、人のいない海岸へと車を飛ばしていた。
しかしその道中で車が故障。4人はやむなく途中で見かけた感染者の父娘の車に同乗し、
一旦新薬があるという緊急対応センターに向かうことにする。
しかしセンターに新薬はなく、しかもボビーがウイルスに感染してしまい……。
タイトルの「フェーズ6」とは、WHOの定めた最高度の感染症警戒レベルであり、パンデミック警告状態のこと。
この作品はそんな世界的に死のウイルスが蔓延するという極限状況の中で、感染を逃れるために車を走らせる4人の男女の姿を、スリリングかつシビアに描いたパニック・スリラー。
パニック・ホラー作品だと思ってる方が多いみたいだけど。。。この作品は 人間の本質が描かれたドラマ。
死のウィルスが原因だけど 戦時下と同じような状況になっていく世界で生き残りをかけたサバイバルムービーですね。
登場人物は少ないけれど この状況でなり得る人間の選択肢みたいなものが描かれています。
ワンシーン毎に 究極の選択を迫られるので見ていて 疲れてしまいますね。。。。
オープニングから 海を目指す若者たちの中でひと際 目立ってイライラさせる兄ブライアン。
彼の行動は人道的に見てしまうと 受け入れられない。。。酷過ぎるって思ってしまうのだけど ”生き残るため”と思うと それは仕方のない事なのかもしれないと思ってしまう。
この状況下で人としての生き方を変えずにいる弟ダニー。
彼はこの作品の全編を通して ”いい人”なのだけど。。。。はたしてそうなのか??
ラストまで見ると なんとも後味の悪い気分になってしまうのは 生き残った者がはたして勝者なのか。。。それが分からないから。
そういう意味で 物凄く怖くなる作品でした。
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