$ひばなのシネマの天地

ジャンル : ドラマ
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
配給 : 東京テアトル
監督・脚本・編集 : 冨永昌敬
原作 : 太宰治
出演 : 染谷将太
川上未映子
仲里依紗
窪塚洋介
ふかわりょう


日本が戦争に負けた年、「新しい男」に生まれ変わる決意をした利助だったが、血を吐いて結核療養の健康道場に入る。

患者は塾生、看護婦を助手と称し、屈伸鍛練や摩擦など一風変わった治療法を実践するそこでは、互いをあだ名で呼び合うのが習わしで、利助は「ひばり」と名づけられる。

しばらくすると新しい組長こと看護婦長の竹さんが赴任する。ひばりは助手のマア坊や竹さんとの日々を詩人のつくしに宛てた手紙に綴る。


ひばなのシネマの天地

ひばなのシネマの天地

生誕100年を迎えて相次ぐ映像化に湧く太宰治の小説群。『パビリオン山椒魚』で長編デビューを飾り、

独自の作風を見せつけた冨永昌敬監督が選んだのは、あらゆる不幸が世界に蔓延しても、たったひとつの小さな希望の石ころが残るというギリシャ神話に言及し、

絶望的な状況にあっても希望を抱いて生きようとする主人公の手紙で綴られた珍しくポジティブな青春ものだ。


ひばなのシネマの天地

ひばなのシネマの天地

太宰治の作品を呼んだのは 中学生くらいの時かなぁ。。。もうずいぶん昔なので内容はほとんど忘れてるんだけど、

この『パンドラの匣』は 太宰作品の中では明るい感じを受ける作風なのに 映画はなんとも くら~~~~~い感じに仕上がってます。

以前映画化された時も あまりいい出来ではなかったようで 太宰本人も途中で退席してしまったらしいけど。。。。。


ひばなのシネマの天地

ひばなのシネマの天地

まず、、、、原作を変えてしまっている事。。。。台詞やキャラクターは何となく原作っぽいのに ストーリーが。。。

療養所での人間関係や ”ひばり”が見た様々な出来事を”つくし”への手紙を書くという行為で 淡々と語っているわけなのだけど 何となく変わってしまっている。

本で読むより 難解な分かりにくい作品。


$ひばなのシネマの天地

「伸びて行く方向に陽(ひ)が当るようです。」

ラストの明るさと前向きな太宰作品なのに勿体ない。。。変えてしまうならもっと映画的に目で楽しめる作風にして貰えると 見やすかったかも。。。。


パンドラの匣 [DVD]/染谷将太,川上未映子,仲里依紗

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