$ひばなのシネマの天地

ジャンル : ドラマ
製作年 : 2007年
製作国 : 韓国
配給 : エスピーオー
上映時間 : 84分
監督・脚本 : キム・ギドク
出演 : チャン・チェン パク・チア ハ・ジョンウ


韓国の異才、キム・ギドク監督の第14作となる本作は、初めて海外からスターを招いて撮られた1本だ。

主人公チャン・ジンを演じるのは台湾出身の実力派チャン・チェン(『2046』『呉清源 極みの棋譜』などに出演)。

声を失ったという設定ゆえセリフはまったくないが、仕草と表情で死を待つばかりの死刑囚という難役を見事に演じ切っている。

『コーストガード』『春夏秋冬そして春』に続きギドクとは3本目となるチアの、狂気ともとれる行動にでるエキセントリックな演技も忘れ難い。

真っ白で殺風景な刑務所の面会室が、主婦ヨンからの“プレゼント”で四季折々の極彩色に変化していく美術の見事さなど、キム・ギドクの世界観を満喫できる作品だ。


ひばなのシネマの天地

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死刑囚のチャンは、キリで喉を突いて自殺未遂を図り、声を失った。

彼は残されたわずかな時間にまったく未練はなかった。

夫と幼い娘と優福に暮らす主婦のヨンは、ある日夫の浮気を知る。

まったく悪びれる様子のない夫に怒りを覚えた彼女は、偶然テレビのニュースで知った、死刑囚チャンの自殺未遂に不思議な同情を覚え、彼に会うために刑務所に向かった。

チャンの昔の恋人だと偽り面会を果たしたヨンは、次第に彼に惹かれていき…。


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またまた この難解なキム・ギドク監督作を見てしまいました。

なんていうか、、、、理解しきれないんですが。。。嫌いではないんですよね~

今回は「息」がテーマなのかなぁ。。。。死刑囚のチャンが自殺しようとして刺すのは喉。。。。

そして ヨンが話す自分の過去も 呼吸が絡んだ話。

全体の流れの中に 色んな「ブレス/息」が 織り込まれていて 台詞が少ない作品なのに 何となく空気で分かるような映画ですね。。。(分かってないけど。。笑)


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主演のチャン・チェンは以前見た 「シルク」という作品で印象のあった俳優さんです。

今回は全く台詞がないのに 表情で全てを表現していて その演技力に驚きました。


ひばなのシネマの天地

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一度見ただけでは 到底 理解には及ばない作品なんですが。。。
この監督の作品は 感覚で見るのがいいのかなぁ。。。。

と まだ2作しか見ていないのに 勝手に思い込んでいます。


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映像の美しさ 陰と陽の使い分けが たった2作しか見ていない私でも素晴らしいと感じます。

ちょっと 難解すぎるので続けてみるには重いかなぁ。。。。。

まだまだ 作品が何作もあるので 少しずつ見ていきたい監督ですね。