伝統のおせち料理 |   八女でゆったり 一日一生

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          子どもが好きだから小学校教員になりました
                   未知の世界を見たくて海外に飛び出しました
                    現在はお茶どころ福岡県八女市に住んで世界とつながっています

明けましておめでとうございます。

 

2021年も、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

☆おせち料理の思い出

 子どもの頃はこの時期,
 おせち料理作りの準備で大忙しでした。

 小さな山の中腹に実家のお寺があり,
 山の頂上には神社があり,
 正月には神社でお参りした檀家さんたちが
 帰りにうちに寄って料理を食べていくのです。

 私も小学校高学年くらいから,
 おせち料理作りを手伝っていました。

 おかげで結婚した後,
 正月前からつれあいの実家に行くと,
 病院勤務で忙しい義母の代わりに
 おせち料理作りができてよかったです。 


 

☆おせち料理の歴史

 もともとは五節句の祝儀料理すべてを
 おせち料理といったそうです。

 五節句は,
 人日(1月7日),
 上巳(3月3日),
 端午(5月5日),
 七夕(7月7日),
 重陽(9月9日)ですね。

 この中で,最も重要とされる人日の節句の正月料理を
 おせち料理というようになったようです。

 正月料理は
 江戸時代の武家作法が中心となって形作られたということ。

 おせち料理は元来は大晦日から元旦にかけての
 年越しにおいて食べるものであったそうです。

 北海道では大晦日に食べる風習が残っていました。

 これは歳神を迎えて共に食事を行う正月の火を
 聖なるものとして捉え,
 神と共食する雑煮をつくるほかは
 煮炊きをできるだけ避けるべきという風習に基づくのだとか。

 家事から女性を解放するためという説はよく聞きますね。



☆料理の意味

 おせちにはたくさんの種類の料理が入りますね。

 でも紅白なますや田作りは,
 我が家ではあまり人気がありません。

 煮豆や栗きんとん,伊達巻きなどは手間がかかるので, 
 つい出来合いの物を買って来てしまいます。

 いつも作っている物ですが,
 煮しめは人気もあり,
 意外に簡単にできるので重宝します。

 それに,花の形に切ったりするのが
 楽しくて好きです。

 煮しめに入れる陣笠椎茸や手綱こんにゃくは,
 武家社会時代の名残だそうです。

 八ツ頭(里芋)には,
 「頭になれますように。」,
 「子宝に恵まれますように。」
 という意味があるそうです。

 花れんこんには,
 「将来の見通しが利きますように。」,
 「花の後に実を結びますように。」と
 願いを込めます。

 梅花にんじんは,
 おめでたい梅の形に切ります。
  

 

 子どもが大きくなり
 正月を実家で過ごさなくなってからは,
 おせち料理を作ることもしなくなって,
 今はプロに頼んでしまいます。

 でも,日本伝統のおせち料理は
 美しく,意味深く,
 子どもたちにも伝えていきたいものだなあと思います。
 

 みなさんのおうちでは
 おせち料理を作りますか?