新カリキュラムの中には
ロール・プレイングの授業を入れました。
これは、
私がある場面を想定して、
複数のスタッフがそれぞれ役を演じるという授業です。
実際にやってみることで、
・どんな返事が返ってくるかを想定し、
どう対処するべきかをみんなで考えられる
・どんな対応をされるとどういう気持ちになるか、
様々な立場の方の気持ちがわかる
・スタッフそれぞれがどんな場面が得意で、
どんな場面が苦手かわかる
というような効果を狙っています。
教員時代、教育カウンセリングにも
ロール・プレイングを取り入れていました。
例えば、いじめの場面を想定して、
学級みんなで演じてみるといった具合です。
けれども、この授業には
実践する教師の勉強と経験と準備と配慮が必要でした。
ロール・プレイングは強烈に印象に残るので、
場合によっては問題を抱える子どもが傷をより深くし、
逆効果になることもあるからです。
けれども、
今回は大人が対象ということ、
座学よりもこういうレッスンを好むスタッフが多いこと、
失敗しても笑い合える関係ができていることもあり、
比較的準備に時間をかけることなく
有意義に進められるレッスンになっています。
例えば、
「今日はゲストがチェックインをする場面です。
ゲスト役、メインスタッフ役、サブスタッフ役に
分かれましょう。」
というように指示を出します。
チェックインの場合、
メインスタッフとゲストとの間に
いくつかの手続きが必要になるので、
まずはみんなで、
その手続きの仕方や説明すべきことなどを確認します。
けれども、それ以外はシナリオなしのお任せです。
この日、1回目のロール・プレイングでは
ゲスト役が
「これ、おみやげです。」
と日本茶を差し出した時、
メインスタッフ役が
「ああ。」
とそっけない返事をして、
みんなで
「それはないでしょう!」
と大笑いをしました。
次には
「これ、おみやげです。」
と差し出されたお茶のパッケージを見て
メインスタッフ役が
「ありがとうございます。
これは何という漢字ですか?」
とアドリブで尋ね、
「そんな難しいこと訊かないでください!」
とゲスト役が困ってしまう場面がありました。
それも笑いのタネです。
「その時は両手で受け取った方がいいと思います。」
「今の日本語はおかしいです。」
などと指摘し合いながら進め、
全員が満足のいくできになったら終了、最終確認をします。
セブの方はノリが良いので、
みんな女優さんのように上手に演じます。
でも中には、ついお笑いに走ってしまうスタッフもいて、
毎回、楽しく学んでいます。
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