日本語レベルアップ作戦 -読み聞かせ編- |   八女でゆったり 一日一生

  八女でゆったり 一日一生

          子どもが好きだから小学校教員になりました
                   未知の世界を見たくて海外に飛び出しました
                    現在はお茶どころ福岡県八女市に住んで世界とつながっています

私は
高校の国語教師だった父が
読み聞かせをしてくれたおかげで、
小さい頃から本が大好きでした。

自分自身も
娘には毎日何冊もの絵本を読み聞かせましたし、
教員時代にも学年を問わず毎日読み聞かせをしました。

たくさんの本を読んでいると、
その時にははっきり意味が分からない文章も
感覚でこういうことだろうと推理できたり、
単語がなんとなく記憶に残っていて
後になってこういうことかとわかったりします。

無意識に日本語がしみこんでいく感じでしょうか。



そこで日本語レッスンにも
絵本を取り入れることにしました。

はじめは色々なジャンルの絵本を読み聞かせ、
生徒たちの反応を見て
どんな絵本を教材として使うかを選定しました。

まず、話がシンプルでわかりやすい、
外国の作家さんの絵本を選ぶことにしました。

外国語を日本語に訳した作品には
わかりやすい文章になっているものが多いからです。



次に、
教員時代に子どもたちに人気があった絵本を選びました。

何冊か試しに読んでみて、
好きな絵本や喜ぶ場面は
(もちろん個人差はありますが)
概ね共通であるということがわかったからです。



上級レッスンではこれらを用いて
文法学習を行うことにしました。

文字だけ、例文だけで勉強するよりも
絵を見ながらお話で学ぶことで、
生徒の理解が深まることがあります。


また、文法のレッスンとは別に、
鑑賞用に日本の民話を読むことにしました。

日本の民話には
昔の言葉が多く出てくるし、
独特の世界観があって
勉強に使おうとするととても難しいのです。

でも、この独特の言葉のリズムを
感覚だけでもいいから
味わってほしいなと思ったのです。

絵もなるべく日本画に近いような、
観るだけでも美しさに満足できるものを選ぶようにしました。

「ござらっしゃる」とか
「いくがいくがいくと」など
今では使わない言葉もどんどん読みます。

それらを理解する必要はなく、
この時間は日本語に
どっぷり浸ってもらえればいいと思っています。



「え?桃から赤ちゃんが生まれましたか?」
「男の子と、犬と猿と鳥が おにに勝ちましたね!」
と、びっくりしたり、喜んだりする時間を
みんなで共有するのも
仲間意識を育てる上で役に立っているようです。

中級では漢字の勉強、品詞の勉強といった、
反復練習が必要なレッスンをしていますが、
上級ではこういう感覚的な日本語の勉強も
続けていきたいと考えています。

たくさんの仲間と出会うため,ブログ村に参加中です。よろしければクリックしてください。

にほんブログ村 ベンチャーブログ 海外起業・海外独立へ
にほんブログ村