Dragon Ash - Under Age's Song 投稿者 audrey707
朝が寒い、家から事務所に歩く。
息が白い、手足は冷える。
こんな時期はアイツをいつも思い出す。冬空にTシャツ、その上に作業着を着たアイツの事を。
私『やっぱ関東は寒いな、九州とは大違いだ』
アイツ『たいした事ないな、この位が丁度良いだろ?』
稚内出身のアイツはそう言いながらジョージアの熱い缶コーヒーを一気に飲み干し、もう一本を私に放り投げる。。
アイツ『ほれっ飲めよっ、先ずは一服だ』
私『サンキュー』
アイツ『そんじゃ行くか』
暖房の効かない、吐息とタバコで煙ったハイエースに2人乗り込む。
アイツ『そもそもアレだな、監督のお前と職人の俺がこうして一緒にツルんでいるのも何か変だけど楽しいな』
私『そうだな・・・』
『今度よ、この現場が終わったら一緒に渋谷行くべ、ちょっと付き合えよ』
私『何で渋谷よ?』
アイツ『買い物に決まってるべ、それに可愛い子も見れるしな』
私『(心の声)本当単純な奴だな・・・』
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お互い色々忙しくなり、その小さな約束は結局果たせず二人はそれぞれ北海道と九州に戻った。
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最近はそんな冬の日が続いています、だけどあの頃の寒さには程遠く、北海道はもっと過酷だと思う、九州人の私はアイツから言えばなま温い風に当たっている。きっとそう言うだろう。
今日は事務所に来る途中、缶コーヒーを買った、アイツがよく飲んでいたジョージア。火傷しそうな熱い缶を握りしめアイツを思い出した。
『こんなの一気に飲めねーよ・・』ひとりごちる。
iPadから流れる音を、缶コーヒーを飲みながら、足音と共に聴く。少しづつ歩足を前に進める。今日も太陽は出ていない。
話は変わり、11月末に退院してからというもの、本当色々あり、この10年間で一番テンパ(参)っているかもしれません。。
アイツではありませんが大切な人に教えてもらった大切な事『平穏無事である事が何より』
日常とはもちろん悲喜交々ある訳ですが、そんな時、気持ちを静め『平穏無事である事』そう自分に言い聞かせて年末年始~来年からやって参ります。
今までは突っ走る事ばかりでした、突っ走らなければある意味怖かったのかもしれません。株式会社にする事はずいぶん前から税理士さん他にある意味で催促されていましたがソレすら走り続ける上で邪魔でした。突っ走るその為にも、自分自身を感情的、理論で武装して来た私は時に虚勢を張る事が、強くあろうとする事が自身を保つ為に大切でした、大切だと思って来ました。
言い訳ですが、しかしソレら全ての意味が少しズレていたようです。
このズレを修復する為には『平穏無事』これを唱え落ち着く事が今何より大切と思います。
はぁ?あなた何の事言ってんの?でしょうが、本日は自己分析で書いております。
ある偉い先生に最近リアルに言われたのですが・・・
『あなたは頭の回転が速く、いつも3歩先が見える、自己分析もしようと思えば出来る、あなたには分かっているはずだが、いつになろうが周りはそのスピードには及ばない、その事を許容する事だ、それが全ての解決策でありいつか三歩先に辿り着くと、あなたは既に知っているのだから』
以上、私にとっては分かっていた事?との事ですが、実際には虚勢(他)と言う足かせがあったのだと思います。
大切な人に教えてもらった『平穏無事である事』
その気持ちを持つ事でその全ての足かせは外れる。
きっと。
平穏無事はこちらかと思います。
追伸、
アイツ『哲(テツ)お前真面目だよな、真面目だけだとな、いつもそんなんだと、時にお前も他の人も傷付けちゃうんだぜ。たまには適当にやれよ、渋谷にでも行こうや』
『ほれ、飲めよっ、先ずは一服だ』
太陽の見えない寒空にアイツの声が聞こえた。