どうも、はむばねです。
はー、外食したい……。
#説明しよう! ちょっと前までほぼ毎日外食していたはむばねさんだが、最近は外食に費やす時間も勿体無い気がして家食に切り替えているのだ!(なお自炊しているとは言っていない)
#少食な上食べるのが遅いはむばねさんは、そこそこの量を出されると下手こくと食事時間だけで1時間くらいかかるのだ!

はー、しかも今日買い物ついでにちょっと歩いてたら、そのうち行こうと思ってたやたら安い(気がする)カレー屋さんがいつの間にかなくなってた……。
というかそのビルのテナント全部なくなってて、ついでにヴィレッジヴァンガードもなくなってた……。
まぁ、そっちは別に行く気がなかったらどうでもいいんだけど……。

まー、とはいえね。
今週で一旦山場は終わるので、もうちょっとだけ頑張ろう。
もっとも、今週終わったら来週からまた別の山場が始まるんだけどな!
久々だな、この感じ……。
まぁ、来週からのやつは山場ってほど山場じゃないし時間かかるようなもんでもないので正直どうでもいいレベルではあるのですけれど。

そんなこんなでね、身体の栄養は足りてるか微妙ですが(それは外食してた時もだけど)心の栄養は絶やさないよう定期的に読んでます。
というわけで、感想ですね。
一点だけネタバレがあるので注意……いや、注意するようなネタバレでもねーですけど。

俺、ツインテールになります。 (ガガガ文庫)
水沢 夢
小学館 (2012-06-19)
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ツインテール好きの主人公が、異世界からツインテールを奪うためにやってきた敵から世界中のツインテールを護るためにツインテールになって戦うお話。
何を言ってるかわからねぇと思うg(ry

いや、面白かったです。
正直、舐めてましたね。
ぶっちゃけ、タイトルネタ特化の一発モノなんでしょ? とか思っちゃってました。
しかし確かな地力と勢い、そして、絶対にボケ倒すんや! という断固たる決意を感じました。
これは、久々にいいギャグ小説に出会った。

ギャグの内容としては、ド変態な発言に対してキツすぎるツッコミ(物理)というまぁ言うてオーソドックスなものでして。
変態(主人公)VSツッコミ(ヒロイン)という形が多い中、変態(ヒロイン)VSツッコミ(ヒロイン)という構図は何気に新しい気もしますけれど。
その突き抜けっぷり自体が、なかなか近年稀に見るレベルだったのではなかろうかという気がします。
というか、近年こういうノリの作品自体あんま見なくなってきた気がしますよね。
個人的には大好きなのですが。
まぁ、一定以上のクオリティがないと只々薄ら寒いだけのノリになる諸刃の剣ですからね……。
そういう意味で、本作も合わない人にはとことん合わねぇんじゃねぇかな、という気もしないではないですね。
そういう作品こそ、ストライクゾーンに来ると物凄い破壊力を有しているのですが。

基本的に暴力ヒロイン否定派の私ではありますが、本作は全然アリでしたね。
ヒロイン(変態)の変態レベルが高すぎて因果応報感が漂っている。
いや、たまにド私怨が混じってますけれど。

というかですね。
この世界、ほぼ変態と馬鹿しかいねぇな!?
むしろ、敵も味方も変態で馬鹿が大多数。
いやね、主人公は無類のツインテール好きでツインテールに思考を割かれるあまり部活希望に「ツインテール」と無意識で書いちゃうレベルで性欲の大半がツインテールへの執着に転化されているとかいう、普通の作品で言えば超一線級で戦えるレベルの変態なんですけども。
周りが変態すぎて、むしろ彼がまともに見えるレベル。
周りというか、主に変態ヒロインのせいで。
そしてツッコミヒロインも、常識人ポジと見せかけてその戦闘力が常軌を逸してるからね。
結果、まさかの主人公の影が一番薄い感。
いや実際、マジで主人公が一番常識持ってるんじゃなかろうか。
この人、ツインテール関連除くと結構常識的な気がする。
そのツインテール関連も、別にツインテールを見れば襲いかかるとかいうわけでもなく心のなかに留めてるだけだし(たまに口から出てるけど)、自分の変態性についてもそこそこ自覚してるし。
……あれ? むしろ、ラノベ界全体で見ても結構な常識人なんじゃね?

まぁ、それはともかく。
主人公ヒロイン勢以外にも、そんなには出てきませんが個性的なメンツが揃ってます。
個人的に、特に好きなのは主人公母ですね。
光速で異常な現象を受け入れる理由が、昔から続く現役中二病患者だからとかw
主人公母と父の出会いとか、クッソ笑ったわ。
学校のメンツも、ノリよすぎワロタw
ていうか、このノリだったら主人公のツインテールやらかし発言くらい普通に受け入れられるやろw
いや、というか実際受け入れてるのではないか?
描写こそ少ないものの、なんか普通に主人公に接してるように見えるぞ……。

というかこの変態率が、結果的になんか優しい世界を作り上げててその感じも好きです。
敵サイドは例外なく変態で、味方もほぼ変態要素持ちだけども、だからこそ変態が虐げられていない。
ツッコミこそ入るけども、なんかこうある種受け入れられてる感すらあるんですよね。

と、ギャグ要素ばかり挙げてきましたが。
ラブコメ要素も、なかなかにいい塩梅だと個人的には思います。
ネタで誘惑してるのかと思いきやガチだったってシチュ、いいよね!(今回のネタバレ要素)
素直になれない幼なじみの、素直になれないレベルも個人的にとてもグッド。
というか、どっちが本命でどっちが対抗かホントにわからない作品って何気に珍しいのではないかしら。
あとヒロインといえば口絵で「これヒロインが別ヒロインを蹴ってるようにしか見えねぇな……」と思ってたら、ホントにヒロインが別ヒロインを蹴ったり殴ったり捻ったりする話でワロタw
作中でも言われてましたことですけども、なんかこうえっちぃ感じになった時にツッコミヒロインが割り込んでくるというのはよくあるパターンですが、そこでヒロインサイドが殴られるというのはなかなかに新しいのではなかろうか。

うん、全体として非常に良いエンターテイメントだったと思います。
こういうノリの作品ばっかでも困るんでしょうが、個人的にはこういうノリの作品がもっと増えて欲しいところではありますね。
なんというか、(自分の中での)ライトノベル全盛期を思い出す仕上がりでした。
かといって古臭さを感じるわけでは全くなく、かなり新しい印象でありつつも、あの頃を思い出す仕上がりというのはなかなかに稀有なのではなかろうか。
アニメ化作品だからってちょっと避けてた(ヲタ特有のマジョリティ嫌い)のは勿体無かったですね。