どうも、はむばねです。
おっしゃ、徹夜+アルコールの強制再起動コンボを実施したおかげで今日はクッソ元気やで!
……果たして、それで元気になった状態を「元気」と呼んで良いものなのだろうか。
強制再起動コンボを発動しなくとも済むよう、生活リズムはきちんと保ちたいものですね(願望


そんなこんなで、本日も感想です。
微妙にネタバレありかなー。

無双嘘術の天才詐欺師<ハイスクール・チープトリック> (HJ文庫)
志茂文彦
ホビージャパン (2014-03-29)
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とりあえず、あらすじをAmazonより抜粋。
>高校2年の生方真一は、自分を兄と慕う幼なじみの美少女、恋ノ原瑠奈と10年ぶりに再会した際に、世界的VIP・アリシア王女の誘拐事件を目撃する。
>正義感にかられて王女を助けたため、国際的な陰謀に巻き込まれてしまう真一だが、そこで彼を助けたのは瑠奈だった。
>実は彼女は裏社会でも恐れられるような天才サギ師に成長していたのだ――。

裏表紙に記載されたあらすじも、上記と同じ。
……なん、です、が。
……え、本文中に瑠奈が「サギ師」っていう表記が特に無いんですが……。
いやまぁ、吸収した二つ名の一つには入ってるんですけども……。
いつ明かされるんだろう、と思いながら読んでたら結局明かされなかったでござる……。
ま、まぁ、あらすじは編集さんが纏めるもんやし多少の齟齬は、ね……。
……と思ったけど、タイトルにも冠しちゃってるんだよなぁ……。
うん、まぁ、確かに詐術は大いに用いてるし、そういうことなのかな?
「嘘術」というオリジナル(ですよね?)の単語を用いてる辺り、続編で本作独自の「サギ師」の定義が出てくるのかもしれませんが。

というのは、ともかくとして。
内容としては、「映画っぽい」というのが最初に浮かんだ感想ですかね。
なんだろう、アクション映画? スパイ映画?
いや、映画ほとんど見ねー私が言っても全然説得力はないんですけども。
なんつーか、未熟なカンフーボーイが凄腕のスパイガールと協力して異国のお姫様を助けるぜ! みたいな印象を凄く受けました。
うん、そう、「サギ師」っつーよりは「スパイ」っぽいんですよね。
それもガチのスパイじゃなくて、秘密道具とかアクションとかが得意なタイプの。
(ほとんど観た記憶がないので印象論だけですが)007っぽい、のかな?
ある意味真逆かもしれませんが、ルパン三世っぽい、と言ってもいいのかもしれない。
どっちにしろ、ほとんど観た記憶がねーのだけれど。

という風に書くとハードボイルドっぽい印象になってしまうかもなのですが、そういう風でもないんですよねー。
うーん、なかなか言語化するのが難しい雰囲気だ。

タイトルからは騙し合いとか頭脳戦的な印象を受けましたが、そういうわけではないですね。
どちらかといえば、瑠奈さん無双(物理)な感じ。
裏社会で色々なスキルを学んだ(らしい)従姉妹に主人公がグイグイ引っ張られます。
一応お姫様を助けたいというのは真一くんの主体であり、瑠奈さんはそのお手伝いという体ではあるんですけどね。
ぶっちゃけ、真一くんあんまりなんもしてないよね。
たぶん肉体担当ではあるんですが、ぶっちゃ瑠奈さんの方が身体能力も高いよね説が……。
一応、自主的に危険な場面では矢面に立つようにはするんですけどね。
ちなみに自称「ちょっと格闘技が使えるレベル」ですが、作中では地味にほぼ無敗。
格闘系の部活のレギュラーの練習相手が務まる(自称)ってレベルじゃねーぞ!

あとは、割かし大人の方々がちゃんと子供(主人公)たちのことを心配しているのは良かったですね。
もうちょっと頼りがいがあった方が個人的にベターでしたけれど。
まぁ、というか、瑠奈さんが頼れすぎてほぼ一人だけでド安定なんだよな……。
ちょいちょいポカはするけど、あれも計算に見えてしまうレベルで頼れる。
実際計算なのかもしれませんが。

あとがきで「ツインテールの妹が書きたい」ということで書いた物語と書いてらっしゃる通り、ツインテールの妹キャラがガンガン活躍するお話が読みたい方にオススメの作品かもしれませんね。