どうも、はむばねです。
昨日までの寝不足+薬の作用だと思うのですが、今日はなんかめっちゃくちゃ眠かったです。
眠かったっていうか、めっちゃ寝た。
子猫かってくらい寝た。
昨日は普通の時間、なんだったらちょっと早めの時間に寝たにも関わらず、夕方くらいまで寝てしまいましたわ。
ていうか寝てる時間は長くても、相変わらずものっそい細かい間隔で目覚めるからあんまり寝た気がしないんだよな……。
次病院行った時に相談してみっかな……?


さて、それはそうと今日は感想です。
最近、ちょっと頻度下がってきてるよね!

ちな、今回のネタバレについて。
直接は書いてないつもりですが、察しの良い方だと結構なネタバレになる可能性があるのでご注意ください。
ナンバリングされてる分で200話(投稿数で言うと262話)くらいまで読んでいただいてからの方が良いかもしれません。
一話一話は結構短いので、話数から受ける印象よりはサラッと読めると思います。

蜘蛛ですが、なにか?
異世界転生(?)モノ。
異世界での勇者と魔王が引き起こした事故に巻き込まれ、異世界に転生した主人公……含むクラスメイトたち。
ただし、主人公が転生した先は蜘蛛の魔物だった。
しかも、強力な魔物が跋扈するダンジョンにおいてほぼ最弱レベル。
大体命の危険に晒される中、異常な順応力を見せる主人公こと蜘蛛型魔物のサバイバルダンジョン物語。

……というのが、前半(現在更新分基準)のストーリーですね。
私はそんなに頻繁になろうのランキングをチェックしてるわけわけではないのですが、日刊ランキングだか関連作品にちょっと変わった作品名が出てきたな、と思ってたらいつの間にか累計ランキング上位まで食い込んでた作品です。
たぶん半年くらいでだと思うのですが、それで累計ランキング10位まで行くってのはかなりの快挙と言えるのではないでしょうか。

いやしかし、読んでみたら実際、非常によく出来てますね。
更新頻度の高さも人気の一端でしょうけれど、それでなくとも構成が非常に上手い。
どこまで最初から考えてたのかわかりませんが、かなり序盤から伏線というかギミックが仕込まれてまして。
何度もどんでん返しというか、「あ、そういうことだったん?」となる展開があります。
へへ、まんまと作者の掌の上で転がされてるぜ……って感じが心地いいです。

序盤は、上記の通り蜘蛛に転生した主人公のサバイバル物語です。
クソみたいな初期値からの恵まれた成長。
まぁ、割とチート成長ですね。
単純な戦闘力というよりは、毒とか罠とかの搦め手系ですけれど。
ベースが蜘蛛だからね、仕方ないね。
あと、割と成長してもそれを上回る魔物はウヨウヨいるわけですけれど。
ベースがダンジョン内ほぼ最弱クラスだからね、仕方ないね。
けど、ガシガシとレベルアップしてスキル取得して称号取得する感じは爽快感があっていいですね。

あと、本作は基本的に主人公の一人称視点の独白形式なんですけども。
そうは言っても、普通の作品だと他の知的生命体との会話文があったりするじゃないですか。
そういうのが一切無い。
マジで主人公の独白のみで進んでいきます。
他の魔物との交流とかも一切ありません。
基本、全部食うか食われるかの関係ですからね。
途中で、ようやく会話相手が出てきたかと思えば相手は分裂した自分自身の意識という。
まぁ流石にそのうち喋るようにもなるわけですが、それもかなり物語が進行してからですね。
100話以上も主人公のセリフがない作品とか、なかなかないぜ。
なお、喋れるようになってもあんまり他人とは会話しない模様。
コミュ障だからね、仕方ないね。

ただ作品全体で会話文が全くないかというとそんなこともなくてですね。
数話間隔で同じく転生したクラスメイトの話が挟まって、そっちでは普通に会話もしてます。
主人公以外は大体転生先がヒューマン系ですからね。
こっちは、割とストレートな異世界転生モノって感じで始まります。
チート能力持ちでいいとこに生まれて、順調に成長していく系ですね。
ただ、正直最初はこっちは退屈かもしれません。
王子はいい、蜘蛛を映せ! って感じ。
たぶん、あえてそういう風にしているんでしょうけれど。
クラスメイトのお話は、最初は主人公サイドとは全然関係ないような物語展開ですからね。
でも両者の物語が進行していくにつれてクロスしていき、ちょうど重なったところでは「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」ってなりました。

ただ、正直完結してから読みたかったなーって感じではあります。
無目的にサバイバルする物語に見せかけて途中からは最終目的に向けてかなり明確に進む物語で、たぶん現在怒涛の伏線回収ターンに入ってると思うんですよね。
#なお、150話くらい前から伏線回収のターンには入っている模様。
結構もう終わりが見えてきてる感もあるので、どうせなら一気に読みたかったなーと。
まぁ正直最大の伏線は既に回収されてる感があるし、後はそこそこ予想も付きそうな伏線が多いので別にいいっちゃいいんですけどね……。
特に最近は色んなキャラにスポットが当たってちょっとした群像劇みたいな感じになってるんですが、やっぱり「鬼はいい、蜘蛛を映せ!」って感じになっちゃってますし。
物語として必要なのはわかるんですけどね。

とまれ、勢い先行と見せかけてよく練られてる良い作品だと思います。
あ、ちなみに女性主人公で、恋愛系の絡みはほぼ無しです。
……というか、むしろまともに話せる知り合いすらも希少な模様。