どうも、はむばねです。
先ほど、唐突に明日の浜松行きが決定致しました。
まぁでも、ぶっちゃけいつものことですよね。
どうせ名古屋には行かにゃならんと思ってましたし、ちょうどいいっちゃちょうどいい。

ま、それはともかく。
ようやく3冊目まで全部読み終わりましたので、これまた遅くなりましたが感想です。

あなたに送る独り言byはむばね
要塞都市の錬生術 (ガンガンノベルズ)

作者である遭川遭先生のブログはこちら

なんというか、久々に「ライトノベル」を読んだなぁという感想です。
前二作品は、ライトノベルの王道、というのとはちょっと違う感じでしたしね。
しかし私も仮にも以前はライトノベルを片っ端から読み漁っていた身、まして最近はそこから少し離れていたわけで。
少なからず、「王道ライトノベル」を忌避していた部分があったのですね。
この作品を最後に読んだというのも、分量もさることながらそういう理由があったのです。
正味な話、義務感で読み始めたところがあると言わざるをえない。

しかしながら、そんな思いは読み始めて数ページで吹き飛びましたね。
引きこまれました、圧倒的に。
ともすれば「ありがち」に分類されかねない展開も、「あぁこれが王道か」と納得せざるをえない力量を感じました。
なるほど、確かに面白いわこれは。
入選受賞は伊達じゃねーですね。
……うん、こう言うとなんか自画自賛っぽくなってしまう気もしますが、正直スクエニ小説の受賞作は年々レベルが上がっていってると思います。

文章や構成に関しても、まさしくライトノベルのお手本のような感じ。
ご本人は「もうちょっと短く」と気にされているようですが、個人的にはこのくらいがちょうどいいと思います(この手のストーリーに対しては、という話。もちろん対象によって相応しい密度は変わってくると思います)。
私も本当はこのくらい書きたかったんですよね。
過去形なのは、それに関してはもはやほとんど諦めてるからですけれど(どちらかというと、そんな空気が似合う作品を書くことを)。
なんというか、スタンプ書いてた頃のことを思いだしましたよ。
うん、まぁ私のことはともかく。
軽すぎるわけでもなく、さりとて私(あんまり濃厚な文章は好きじゃない)が辟易するほどでもなく。
程よい感じだったと思います。

んで、内容に関してもうちょっと触れると。
ニャルムかわいいよニャルム!
……とか書き始めるとまた以前の二の舞になるので、それはとりあえず置いといて。
いや実際私が最初に引きこまれたニャルムとのやりとりでありその可愛さなのですが、それは置いておこう。
なんというか、skyとはまた違った意味でこれもまた優しい世界だったと思います。
真の意味の悪者がいない、というのでしょうか。
それぞれの思いがあって、それが異なるから争いにもなるけど、結局それ自体は悪いことでもないというか。
登場人物それぞれの好感度が、最終的にはめっちゃ高いです。
あと、物語が全て「必然」の上に成り立っているというのもいいですね。
物語的なご都合主義ではなく(もちろんメタ的に見れば最終的にはどうしようもなくご都合主義にはなってしまうのですが)、全てに理由付けがなされているというか。
「あぁなるほど」と思わされるのは、読んでいて非常に心地いいです。

そんなわけで本来この作品を語る上で、たぶん最も褒めるべきところはそういう構成とか完成度とか? そういうところだとは思うのですが。
しかしやはりキャラ至上主義の私としては、どうしてもそちらの方に目が行ってしまいますね。
そして前述の通り、キャラもいいです、それぞれがいい。
何より、主人公がちゃんと主人公してるのがいいですね。
ベル君マジかっけーっす。
ラストの方の展開は特に熱い。
(主人公の)一人称でこの展開をやってのけるとは、脱帽ですよ。
これは是非とも最後まで読んでいただきたい……などと言うまでもなく、読み始めてしまえば最後まで読んでしまうと思いますけどね。

総じて、私の作品……というよりも、スクエニ作品(含マンガ等)が好きな方なら、楽しめる人は多いんじゃないかなぁと思います。
うん、相変わらずネタバレを避けようとして書いた結果未読の方にはわけわからん内容になってる気はしますね。
まぁとりあえず、みんな読んでみればいいんじゃないかな!