12月11日(水)
行き帰りで片道1時間強の歩きは苦にはならなかったが
バスでの移動はどうしてもスケジュールが限られる。
緊急時の対応ができない。何とかしなければと思っていた。

神奈川への単身赴任の際、私の車は父に預けておいたが、
今、父は運転できなくなり車は放置状態だった。長期間
乗らないと車は使いものにならなくなってしまう。

これら2つの問題を同時に解決する手段として、車を再び
自分で使えば良いと思い至った。

問題は駐車場。神奈川の近所の青空駐車場は1台
9000円だが、既に満杯だった。都市部では駐車場に苦労
する。ダメもとでマンションを管理している不動産屋に聞いてみ
ると、幸運にも敷地内に3つ空きがあるという。しかも若干安い。
部屋を借りるのと同じで、敷金、礼金を1カ月分取られるが
契約することにした。保証人も必要で島根の妹になってもらった。
あとは、信州に置いてある車の車検証を持ってゆけば、最速
12月19日から駐車場が使えるようになる。
出費が増えるのはしかたないが、不安が一つ取り除かれた。

12月13日(金)
午後、半休をとって高速バスで帰ろうと、昼休みに会社を出た。
新宿から高速バスを予約しておいたが、強風で手前の渋谷駅で
山の手線が止まってしまった。
30分余裕を見て予約いれておいたが、発車10分前になると、
予約キャンセルされて別の人が買えば乗れなくなってしまう。
電車の再開の時間が読めない。このままではまずいと感じ、
急遽JRを降りて地下鉄に乗り換え、副都心線の存在に気付かず
時間を多少ロスしたがなんとか10分前にバスセンターに到着した。

先週と違い今日中に帰ればいいので最悪電車に切り替えるとか、
後のバスにするとかできたけれども、今後もこのような事態は
十分予想される。やはり駐車所を借りる手続きをしたのは正解だった。

夕方、信州に到着すると、既に父はショートステイから帰宅していた。
夕飯はお弁当を頼んであったの既に済ませており、
自分の分だけ作って就寝前に尿のケアした。
色が正常だと安心できた。100均で買ってきた目覚ましを3AMに
セットし宇野さんのANNゼロに備えた。
何があっても宇野さんの放送だけは死守する覚悟だ。

今、父が通っているのはリハビリ介護支援施設なので、万一の
ことがあった場合は対応できない。特老施設なら、病人の看護も
対応できるが、受け入れ可能部屋数が非常に少なく、現在100人
以上が入居待ち状態だそうだ。この状況は全国どこも同じらしい。
有料老人ホームは、とても高くて入れない。
この問題は我々が将来直面する課題でもある。

ケアマネさんが自宅でデイサービスを利用し宅配弁当配膳のときに
様子を見てもらい、間にヘルパーさんに来て尿管理をし、施設の
部屋に空きがあるときはショ-トステイを併用してはと提案してくれた。
このケアマネさん、なかなか頼れる方で、最初から好印象だった。
その方向で話を進め、ケアマネさんが紹介してくれた新たな施設と
契約することになった。
母の居る施設とは別になるが、家に近いのと小規模なので逆に、
細かいフォローをしてもらえるメリットがある。
かかりつけの先生がそこの担当医であり、看護師の方がフォロー
できる体制であるもの心強かった。
これが後に父の命を救うことなった。

次の日、ケアマネさんと新しい施設のヘルパーさん、器具管理の方、
事務の方と施設と提携している看護師Kさんを交えて書類手続きと
連絡先の交換等の手続きをした。

年明けから父は新体制で日常生活をヘルプしてもらえることになった。

頭で考えるだけでは大変そうな事も、実際動いてみると
道が開けてきて、なんとかなりそうな感じになってきた。
本気で取り組めば道は開けるものである。

新体制に備えて長年掃除されていなかった父の部屋の大掃除をした。
天井には長年に渡って蓄積されたタバコのヤニとホコリで茶色に変色
していた。認知症になると、汚れに対して鈍感になり風呂に入るのも
面倒になるようだ。以前はお風呂掃除は父の仕事だったが、
風呂場の水も汚れていた。父は汚れている事自体に気がつかない
ようだ。服も着たきりである。

新聞も読まなくなっており、玄関に溜まっていたので、私が居る土日
だけ配達してもらうよう変更した。

もろもろの家事を行い少々疲れたので、月曜を休みにして、ゆっくり帰ることにした。
年末年始に妹が手伝いに来てくれることになった。

うまくすれば、既に予約してある、28日のPLANETS大忘年家に参加できるかも知れない。