立ち木や自作巻き藁を突き始めたことで、最近思うことがあります。

“叩く”のではなく“突く”逆突きには、体の捻転など本質ではないのではないか。

立ち木に右逆突きを突き、しなりの反動を受け止める時、突きを支えるのは右半身の右腕・右肩・右腰・右足が作る直線だけ。極端なことを言えば左半身は不要で、体を左右に割った片側しか要らないのです。

この突きを支える形になるまでの過程で、捻転に見える動きはあります。しかしこの捻転は力の源と言うより、突きを支える形を作るための体捌きでしかないのではないか・・・

もちろんあくまでも素手の話で、
グローブはめて、拳を砲丸のような質点重量を持つ武器に変えてしまった場合には当てはまらないことだと思いますが。(この場合、捻転によって加速時間を長く取った分、インパクト直前の拳のヘッドスピードは速くなり、質点としての拳の運動量、運動エネルギーが共に最大になります)

質点としての拳のヘッドスピードを取るか、突きへの反発反動を受け止める抗力を取るか。
雑に言えば、グローブをすれば前者、素手なら後者となるのだと思います。

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今夜の立ち木突きは左右逆突き50本ずつ。