昨年完走を逃した「チャレンジ富士五湖」に再チャレンジしました。

富士五湖のすべてをめぐる118kmの部です。

実は8年前に富士五湖のうち四湖をめぐる100kmの部を完走したことがあります。

昨年完走を逃した理由は、ズバリ油断。

100kmの部の制限時間が14時間に対して、118kmの制限時間が15時間とかなり厳しい設定です。それをいつものウルトラのペースでのんびり走っていて、時間がなくなりました。

今年は去年の忘れ物をとりに、はるばるやってきたようなものです。

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スタートは午前4時。

気温は4℃、暗闇の中でスタートです。

10kmあまり走って、朝焼けの山中湖に到着。

富士五湖最大にして、最も標高が高い山中湖を1周します。

曇っていて富士山は望めません。

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湖の周囲は平坦ですが、湖によって標高が違い、その間かなりのアップダウンがあります。

そのあと登って、下って、50km手前でようやく最も標高の低い河口湖に到着。

この大会、例年桜が楽しめますが、今年は開花が遅れて、ちょうど満開の見頃でした。

先週の長野を含め、3週連続のお花見を楽しみました。(贅沢な話です)

こんなに晴れているのに、

富士山は雲の中・・・

でも美しい景色に元気をもらいながら走ります。

何より景色のよさがウリの大会です。

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急な坂道を登って、西湖に到着。

観光地としてにぎわう河口湖、山中湖と違って、西湖から西の3湖はキャンプ場か釣り客しかいないのどかなところです。

ようやく富士山が少し姿を現してくれました。

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富士五湖最小の精進(しょうじ)湖。

71km地点で100kmの部と別れて、最も西の本栖湖に向かいます。

本栖湖をぐるっと1周、ようやく富士山が姿を現しました。

こうして湖ごとに景色が変わり、ゲームのステージが変わるように気分も変わります。

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昨年の教訓を生かして、油断せず先を急ぎます。というのもこの大会、最後に登りがあるので、できるだけ貯金を稼いでおいた方がいいんです。

ところが100km地点手前で、2つ持っていたGPSウォッチがなんと2つとも電池切れ。

あとは人に聞きながら、勘で走るしかありません。

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残り8kmから富士山を目指して緩やかな登りが延々と続きます。

残り5kmになって、制限時間まで1時間。ここから坂が急になります。

でもあとは歩いても完走できます。(っていうか、もう走れません)

8年前は最後の5kmが走っても走っても縮まらず、必死の思いでギリギリゴールしましたが、今回もあたりは真っ暗で、14時間52分42秒とギリギリのゴールでした。

去年頂けなかった完走メダル。

これが去年の忘れ物。