「今年で卒後20年」と先日同窓会の項(4月21日)に書きましたが、実は2001年4月に現在の和歌山の日赤病院に赴任して、ちょうど10年になります。
(ちょうど10年目の記念日を被災地で迎えたのは何かのご縁でしょうか?)
小児科の病棟は病院でも一番古い西館にあります。
赴任当初から「5年後には新病棟ができる」と聞いていたのですが、それから「いつ聞いても5年後」という状態が続いていました。
ところが4年前改築工事が始まると、着々と計画が進行して、この春ようやく完成しました。
(くしくも竣工記念式典の当日に東日本大震災が発生しました)
そしてこのゴールデンウィークに新築の病棟と外来へ移転作業が行われました。
長年使ってきた病棟や外来には古い不用品が大量に蓄積されていました。連日それらの処分や荷造り、移送作業が何日かに分けて行われ、さらに準備のため何度もシミュレーションを重ねた上で、昨日は締めくくりの「患者移送」がありました。
小児科の患者を順次ベッド移送したあと、最後にNICUの赤ちゃんたちを保育器に乗せたまま慎重に移送しました。
移転を前にした小児科病棟。
プレールーム。
プレールームの外には屋上庭園があります。
そしてNICU。
物品が入る前は実感が無かったのですが、移転を終えてようやく病棟として機能する体制ができました。連休明けの5月9日に開院します。
まだまだ病院の中で迷子になりそうな状態ですが、やはり新しい器にうつると気分が一新します。
卒後20年は定年までのキャリアのちょうど折り返しにあたり、今春はいろんな意味で僕にとって節目の春です。
新しい病棟で心機一転ガンバっていきたいと思います。