白鳥の拝殿踊 | 線翔の民謡ブログ

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線翔庵主・線翔のお気に入りの民謡について語ります

 岐阜県郡上市白鳥町の「白鳥おどり」へはここのところ、毎年出かけている。八幡町の「郡上おどり」とともに楽しい踊りで、岐阜を代表する夏の風物詩でもある。


 白鳥の場合、町踊りとともに、神社の拝殿で踊られる「拝殿踊」という古いスタイルがある。三味線、太鼓、笛といった囃子を伴わず、唄のみで踊られる。しかも特徴的なのは下駄を鳴らして踊ることである。これが、ある意味伴奏のようにさえ感じる。
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 この拝殿踊は美濃馬場白山信仰圏に成立した盆踊りであるという。江戸時代の盆踊りとして「場所踊り」が古く、その他各地から多様な曲が伝わり、踊られてきた。保存会が保存伝承している踊りは、「場所踊り」「源助さん」「シッチョイ」「ヤッサカ」「猫の子」「ドッコイサ」「ヨイサッサ」「エッサッサ」である。
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 皆さん、下駄を大きく鳴らして、生き生き踊っておられたのが印象的だ。


 これらの公式?の曲以外にも「さのさ」「よいとそりゃ」「ストトン節」「ちょいな」「ツーレロ節」等がある。
「さのさ」は「郡上さのさ」として、歌われているし、町踊りでも踊られる。「よいとそりゃ」は、信州人には耳なじみがいい「エーヨー節」だ。「ちょいな」は群馬の「草津節」。「ツーレロ節」はツーツーレロレロ…で知られる曲で、もともと台湾民謡だったようだ。美ち奴の歌が有名だ。こうして各地のいろいろな流行歌が取入れられたもののようだ。

 自分は見学のみ。この独特な雰囲気には…自分みたいな余所者には入れないな…と感じた。でも踊ってみたいかも(笑)