菅総理の最後の迷演説? | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

菅総理の最後の迷演説?

ついに菅総理退陣劇の最終幕が切って落とされた。


自民、公明、立ち上がれ日本によって内閣不信任案が提出されたのである。


今朝の参議院本会議でサミットの報告を行った時も、あまりの覇気のなさに民主党席には失望感が漂い、拍手もまばらで、実に情けない状況であった。


用意された答弁メモを棒読みするだけ。


しかも、終始うつむき加減でぼそぼそ声。


ときどき顔を上げるが、口から出るのは「しっかり前向きに検討したい」という空疎な言葉ばかり。


議場が最もざわめいたのは、アメリカのオバマ大統領との会談で、「開かれた復興」を議論したというくだりであった。


「平成の開国」という表現でTPPを推進しようとした菅政権であるが、いまだに“開国ノイローゼ”に罹っているようだ。


この病気は伝染力が強く、松本外務大臣にいたっては「日本はTPP参加をすぐにでも決断すべき」と公言して憚らない。


とはいえ、本日の本会議で皆が納得したのは、なんと海江田経済産業大臣がひな壇の上から、「菅総理の思いつき発言には、もうついていけないよ」と首をすくめて、野党席に救いを求める視線を投げかけてきた瞬間だった。


例の1000万戸に太陽光パネルを設置したいとの発言に関連してである。


これで民主党も割れるとの印象が広がった。


その後、菅総理は自民党の谷垣総裁との党首討論に臨んだが、冒頭、相手を「谷垣総理!」と呼びかける大チョンボ。


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案外、自分の運命を悟っていたのかもしれないが。


明日の衆議院での採決がどうなるか。


そこで総理の首が変わらなければ、復興も再生も進まないだろう。


こんな時に政争に時間を浪費するわけにはいかない。


が、しかし、速やかに、責任感も決断力もない総理には退場して頂く。


その上で、挙国一致内閣を編成し、国際社会とも連携しながら大胆な復興計画に着手すべきである。