チェルノブイリ25周年で切れる大臣と眠り続ける大物議員 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

チェルノブイリ25周年で切れる大臣と眠り続ける大物議員

本日はチェルノブイリ原発事故から25年目にあたる。


当時、ソ連で救援活動に従事したアントシン氏が昨日、モスクワで発言。


「福島原発事故で日本は初期対応において決定的なミスを犯した。放射能漏れが限定的だった時点で、時間を無駄にしてしまった。あまりにのろまな対応に驚いた。ソ連では事故発生から2時間半で4万4600人を安全で快適な場所に避難させた。先進国の日本で大勢の避難民が体育館の床に寝泊まりさせられているとは信じられない。日本人は自力でこの困難から抜け出せないようだ。その意味で、日本の状況はチェルノブイリよりはるかに深刻だ」。


実は、アントシン氏は軍所属のパイロット。


事故発生直後から部隊を率いて4000回の飛行を行い、空から鉛、砂、粘土を投下し、チェルノブイリ原発の放射能漏えいを封じ込めた経験を持つ。


同僚の多くは被爆が原因で亡くなったが、被害を食い止めるため、祖国を守るためには1秒たりとも無駄にはできない、との覚悟で封じ込め作業にあたったとのこと。


頭が下がる。


ご参考まで、ウクライナにある「国立チェルノブイリ博物館」の様子を紹介したい。


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一方、今朝の参議院外交防衛委員会での出来事。


大震災発生の3月11日夜、東京電力の清水社長を出張先から一刻も早く東京に送り届けるため、いったんは自衛隊の輸送機に乗せていながら、途中で引き返しを命じたことの事実関係を問われて、北沢防衛大臣は切れた。


どうして、こうも簡単に切れるのか不思議だが、テーブルをげんこつでたたき、質問者も委員長も答弁を求めていないにもかかわらず、「しゃべらせろ」と力む。


誰にも言いたいことはある。


しかし、限られた時間内での質疑では、ルールに従うのが当たり前。


さらに驚いたのは、これだけ激しいやり取りが面前で展開しているのに、悠然と大きな口を開けて居眠りをしている民主党の大物議員がいること。


あまりの大物ゆえか、周囲の民主党議員も委員長も見て見ぬふり。


信じがたいことに、これが国会の現実である。