コミュニケーションまとめ。
ダイエットと直接関係しませんが、コミュニケーションとストレスは密接のため、取り上げさせていただきます。
参考になる部分があれば幸いです。
■コミュニケーションって何だろう?
よく、「言葉はコミュニケーション手段の数%に過ぎない。」
と言われているけれど、本当でしょうか。
何度も同じことを言っても分からなかったり、何度も言われてしまうことが
あります。なぜそのようなことが起きるのでしょうか?
そんなコミュニケーションの不思議について、書かせていただきます。
コミュニケーション能力が大事だと、色々なところで言われています。
大きく分類すると、『聴く能力』と『伝える能力』に分類されます。
聴く能力の差はなぜ生まれるのでしょうか?IQが違う?
私はそんなことは、ほぼないと解釈しています。
人が理解するプロセスを観察してみました。
同じ話を同時に聞いたのに、理解できた人と、理解できなかった人がいます。
理解できなかった人にとって、その会話は無意味です。ストレスになることが
あるので、むしろマイナスかもしれません。
理解できなかった原因は4つあります。
・伝える側が、聞く相手に合わせた伝え方をしていない
・伝える側が、聞く相手に伝わったかどうかをチェックしていない
・伝える側が、そのテーマについてキチンと理解していない
・聞く側に、聞く気がない
【伝える側が、聞く相手に合わせた伝え方をしていない】
非常に多いです。
相手の知らない専門用語を複数使います。1つの文章で、
相手が知らない専門用語を複数含む場合、意味はまず伝わりません。
または、全く伝えたいイメージと異なる『何か??』が伝わりました。∑( ̄□ ̄;)!!
伝える側は、相手のこれまでの知識・経験に合わせた表現をしなければいけません。
専門用語は微妙なニュアンスを伝える時に、その専門用語を
既に理解している同士ならば、会話をスムーズに進められますが、
それを知らない相手には、雑音に近いです。
相手が知らない用語を使って、難しそうな雰囲気を出すことは、
意図的ならば悪意すら感じます。
誰かにストレスを与えるようなことをすると、相手は心のバランスを
取るために、無意識に足を引張ってくることがあります。
足の引張り合いは、お互いに非常にツマラナイので、
その要因になるようなことは避けたいですね。
【伝える側が、聞く相手に伝わったかどうかをチェックしていない】
『言ったこと』で、満足するタイプ。いつも「何度言えば分かるんだ!」
と怒っています。伝え方に問題があるなんて少しも思っていません^^;
日本人は分かったフリをすることが多いです。
目立つことを嫌うため、分からなくても積極的に質問しません。
人によっては、分かったか分からなかったすら考えていません。
ですから、理解したかどうかを伝える側がチェックする必要があります。
チェックする方法は簡単です。
相手の口から、今分かったことを言ってもらいます。
『復唱』です。
相手の口から言ってもらう。簡単ですね。
「わかりましたか?」とYES/NOで答えられる質問ではなく、
例えば、「ポイントは何だった?」、「まず何をするんでしたっけ?」と尋ねるなど、
具体的な理解度を確認できる質問をしましょう。
相手の口から言わせることで、記憶が強化される効果もあります。
相手が少人数なら、誰かが復唱すれば、大体全員が理解できます。
では、相手が大人数だった場合はどうしたらいいでしょうか?
その場で、即座に把握することは難しいです。
教育機関の多くがレポートやペーパーテストを行うのは、
大人数の理解度を効率的に把握する方法だからです。
そんなことをする時間も労力も避けない場合は、目をチェックしましょう。
聴く人たちの視線の多くがこちらを向いていなければ、理解できていません。
人は耳だけで聞くのではなく、口の動きや、ジェスチャーなどの
雰囲気まで含めた時に理解し易くなります。
口の動きがモゴモゴしていたり、ジェスチャーがあまりにも
ないと、言葉からしか情報が得られず、イメージが掴みづらくなります。
目線が向いていないならば、説明のやり方に問題があります。
【伝える側が、そのテーマについてキチンと理解していない】
そんなにいないと私は思いますが、中には知ったかぶりする人がいます。
少しだけ知っていることを、「実際に理解しているレベル」よりも
大きく見せようとしています。
そんなことをしている相手は、しばらく喋らせていたり、
質問をすると、突然勢いがなくなります。
ボロが出そうなので、止めたくなっているわけです。
勢いが急に衰えるような話し方をする場合、その情報はあまり役に
立たない可能性が高いです。
大きくありたいと願うことは◎ですが、見かけだけ大きく見せようと
することは、ビルからビルに飛び移るようなものです。リスクが
高い割に得るものが少ない。失敗した時に失うものが大きいので、
もしそんなことをあなたがしていたら、すぐに止めましょう。
極めて悪い癖です。
誰かが知ったかぶりをしていた場合、それを指摘すると逆ギレする可能性が高いです。
人は図星を刺されると、怒りの感情にスイッチが入ります。
本当のことでも、相手のためを思って言ったことでも、危険です。
自ら気付く時が来ることを待つことをオススメします。
【聞く側に、聞く気がない】
やっと聞く側の原因が出ましたw
聞く気がなければ、素晴しい説明も資料も無意味です。
聞くべき時には、しっかり聞く。
誰でも、何も知らないで生まれてきました。
『聞く』で自分の知識を蓄えていかないと、何も始まりません。
聞く時は、
・ポイントは何か?
・今の話は最短でいつ活かせるか?
・今の話を○○さんが聞いたら、どんな風に感じて、どんなリアクションをするか?
などを考えてみると、多くの気付きが得易くなります。
■まとめ
コミュニケーションとは、A→Bです。
A:知らない
B:知っている
知っているに変化しなかったならば、意味がありません。
「A→」ではダメです。A→Bの「→」は非常に大切ですね。
伝達がスムーズになると、今まで難しかったことがサクサク進みます。
複数人で同じ目的に向かって、行動できるためです。
多くのトラブルは、コミュニケーションがうまくいかないために発生します。
自分の持っているイメージを伝えなければ、コミュニケーションの意味は
ありませんが、イメージの100%をどれだけうまく伝えようとしても、
知識・経験が異なるため、どう頑張っても80%も伝わりません。
それなのに、『言った』のに相手が理解していないことを怒っていては、
きりがありません。
本気で伝えたい内容は、伝わったかどうか必ずチェックしましょう。
言っただけでは伝わらないことを前提にすると、だいぶ楽になります。
面倒に感じるかもしれませんが、人間を相手にするには必要なことです。
他人とのコミュニケーションと、自分自身とのコミュニケーションは
似たようなものです。自分自身は、唯一完全に客観的に見ることが
出来ない存在のため、最もコミュニケーションが難しいのは、自分自身かも
しれません。自分自身を出来るだけ客観的に観察して、コントロール
できるようになると、物凄く楽になります。
■おまけ
経営者たちのよくあるコミュニケーション方法を紹介します。
【3人ランチ】
Aさんと、Bさんは友達だとします。彼らが会う時には、
どちらかが、自分だけの友人を同席させています。
例えば、このような感じで集います。
Aさん
Bさん
Aさんの友人であるCさん
今回のコミュニケーションで、得られたものは、
<Aさん>
Bさんと話せた
★Cさんと話せた
★BさんとCさんを繋ぐことができた
<Bさん>
Aさんと話せた
★Cさんと知り合えた
★AさんとCさんの関係を知り、理解を深められた
<Cさん>
Aさんと話せた
★Bさんと知り合えた
★AさんとBさんの関係を知り、理解を深められた
です。
2人+1人で集まるようにすると、マンネリ化せず、
どんどん拡がってゆきます。
旧知の3人で集まり続けても、拡がりはありません。
枠を広げると、まだまだ知らない世界が沢山あることを
気付くことになります。枠を拡げることはちょっとしたことをすれば、簡単にできます。
人数が多いと効率的な気がしますが、じっくり話せませんし、
誰とどんな関係なのかが、よく分からなくなってしまいます。
3人ランチはじっくり話せて、とても面白いので、ぜひ実践してみてください♪
ビジネスの場でなくとも、家族でも学校でも活かせます☆
ミーティングは一生続く何かを実現するためのプロセスです。
良いミーティングができるようになると、サクサク実現できます♪
『知らないと損なこと』って沢山あります(*´ー`)