『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017年) #スカヨハ攻殻 #イオンシネマ草津 #攻殻機動隊 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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今更ながらですが、4/9(日)にイオンシネマ草津で、『LION/ライオン~25年目のただいま~』と共に公開3日目に、ハシゴ観鑑賞してきました、日本産SFアニメの金字塔的作品『攻殻機動隊』のハリウッド実写版映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の2D字幕版の感想をUPさせて頂きたいと思います。

 

「日本アニメの実写化としては上々の成功例(17.4/9・字幕版)」

ジャンル:SF/アクション

原題:GHOST IN THE SHELL

製作年/国:2017年/米国

配給:東和ピクチャーズ

公式サイト:http://ghostshell.jp/

上映時間:107分

公開日:2017年4月7日(金)

監督:ルパード・サンダース

出演:

スカーレット・ヨハンソン、ピルウ・アスベック、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・ピット、チン・ハン、ダヌシア・サマル、ラザルス・ラトゥーエル、泉原豊、タワンダ・マニモ、桃井かおりほか

 

 

 

【解説】

士郎正宗のコミックを押井守監督が映画化したSFアニメの傑作「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を、ハリウッドで実写映画化。

オリジナル作品の草薙素子に相当する主人公の少佐を、「アベンジャーズ」「LUCY ルーシー」などアクション映画でも活躍するスカーレット・ヨハンソンが演じ、少佐の上司・荒巻に、映画監督として世界的評価を受けるビートたけしが扮する。

そのほか、少佐の片腕バトー役でデンマーク出身の俳優ピルウ・アスベック、テロ事件を企てる謎めいた男クゼにマイケル・ピット、オリジナルキャラクターのオウレイ博士役でフランスの名女優ジュリエット・ビノシュらが出演。

監督は「スノーホワイト」のルパート・サンダース。

日本語吹き替え版には田中敦子、大塚明夫、山寺宏一というアニメ版の声優が起用されている。

脳とわずかな記憶を残して全身が機械化された、公安9課最強の捜査官・少佐は、全世界を揺るがすサイバーテロ事件を発端に記憶が呼び覚まされるが、そこには驚くべき過去が隠されていた。

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

 

お恥ずかしいながらも、士郎正宗先生の原作コミックも押井守監督による劇場版アニメなども全く観たこともなく、事前の予備知識はほぼ皆無の状態で、今回のハリウッド実写版を鑑賞しましたが、<攻殻機動隊>というサイバーテロ犯罪などを取り締まる特殊部隊の公安9課のチームプレイ自体はあまり描かれることはなかったですが、<事件解決>よりも、むしろ、主人公のスカーレット・ヨハンソン演じる「少佐」の<自分探しの旅>的なお話しを主軸に置いたストーリー展開で、<攻殻機動隊>を初見の私にとっても、なかなか上々な出来栄えでした。

 

 

これまで日本産マンガやアニメのハリウッド実写版では、あの悪評名高い『ドラゴンボール・エボリューション』(2009年)といった黒歴史の例もありましたので、期待値のハードルを高くせずに観たこともあるのでしょうが、今作品は、本当に面白かったです。

 

 

 

製作段階から、主人公の少佐役を日本人女優などの東洋人ではなく、白人の女性のスカーレット・ヨハンソンに演じさせるように設定を大幅に改変している点で、所謂、ホワイトウォッシュではないかと物議を醸したそうですが、そもそもが今回の少佐役は、脳機能以外は全て義体で形成されているという設定であること、また、演じるスカーレット・ヨハンソン自身も黒髪にするなど東洋人的なイメージも残しつつ、キャラクター作りに専念している点からも、私の場合にはそんなにも違和感はなかったですね。

 

 

 

 

 

むしろ世界的にネームバリューがある有名女優のスカーレット・ヨハンソンに演じて貰えて良かったとさえ思った次第です。

 

 

ただ、少佐役のスカーレット・ヨハンソンのボディがかなりムッチリ(重量感のある印象を)していましたが、その無機質で整った表情はまさに義体そのものでした。
ヌードに見まごう白っぽいボディスーツも、出来る限りのオリジナルアニメ版へのリスペクトだったのでしょうね。

 

 

でも、かなりムッチリしているので「まるでゴリラ女みたい!」と揶揄されているらしいのも解らなくもなかったですけれどね(苦笑)。

 

 

今回の実写映画では、公安9課では主にバトーというキャラクターがクローズアップされていましたが、今回も一緒に鑑賞に行ったお友達は、「あの義眼のバトーというキャラに見覚えがあったけど・・・。」と話していましたが、アニメにそんなに詳しくないお友達でも見覚えがあるほど原作アニメなどでも有名なキャラなのかも知れないですが、このバトーと少佐が良い塩梅でバディを組んでいて名コンビ風で面白かったです。

 

 

 

劇中では、チームプレイ的なアクションは少なかったですが、このバトーと組んだアクションは面白かったです。

 

 

<世界のキタノ>ことビートたけしさんが公安9課を束ねる荒巻大輔という役柄で出演していましたが、何故に、ビートたけしさん演じる荒巻の台詞だけが日本語オンリーなのか?という事よりも、私の場合には、後半に登場する、桃井かおりさんの配役の台詞が英語オンリーという方がバランスを欠いていて不思議に感じました。

 

 

 

 

また、この映画のみのオリジナルキャラクターらしいオウレイ博士役に、あのフランスを代表する女優のジュリエット・ビノシュが登場したことにはかなり驚きましたね。

 

 

あのギャレス・エドワーズ監督のハリウッド版『GODZILLA』(2014年)への出演といい、今作品といい、日本に馴染みのあるSF映画にお約束のように登場してくれるのは、ジュリエット・ビノシュのファンの私としては嬉しい誤算でした。

 

 

映画が始まる前までのテロップに、中華圏の製作資本会社のスポンサー名がデカデカと名を連ねていましたが、それだけCHINAマネーの動向ひとつで、所謂、超大作と呼ばれる、ブロックバスター映画の製作も左右されるのかと思うと、一体どこの国が原作の映画か解らないほどでしたね。

 

 

と言うわけでもないのでしょうが、芸者ロボなど日本チックな描写も有りはしましたが、今作では、2069年の未来都市という設定ですが、現在の香港の街並みを参考にしつつ、『ブレードランナー』風味に味付けした風景にしてあるのにも、そういった今のご時世といったオトナの事情や背景もあったのかもしれないですね。

 

 

 

 

それに致しましても、この芸者ロボの一連の動作のVFX描写が凄くて、さすがハリウッド実写版と唸ってしまうほどでした。

 

 

※因みに、この芸者ロボを演じてられるのは、あの個性的な顔立ちの国際的なファッションモデルであり女優の福島リラさんらしいです。

 

 

 

 

未来型バイクなど各種マシンの類いの描写も格好良かったです。

 

 

私的な評価としましては、

アニメ版<攻殻機動隊>は難解な描写が多いと聴いていましたので、そういう意味合いでは、予てからの<攻殻機動隊>のファンには満足出来ない出来栄えなのかも知れないですが、今回のハリウッド実写版が初の<攻殻機動隊>体験ということも手伝って奏功したのか、すごくシンプルで解り易い内容で面白かったです。

たしかに、『ブレードランナー』など、どこかで観た様な既視感のある描写の多い映画でもありましたが、これはコレで、<攻殻機動隊>については、全くの素人目には面白い出来栄えだったかと思いました。

 

私からすれば過去の『ドラゴンボール』などのハリウッド実写化の黒歴史からすれば、日本アニメの実写化としては上々の成功例かとも思いました次第です。

 

ついては、五つ星評価の採点としましては、ほぼ満点の四つ星半★★★★☆(90点)の評価も相応しい映画かと思いました。

 

 

取り急ぎ、鑑賞後には、イオンシネマ草津の売店にて、押井守監督による劇場版アニメ『攻殻機動隊』(1995年)、『イノセンス』(2004年)の2部作のDVDを購入しちゃいました(^^)v

 

早くアニメ版とも観比べたいです!

 

●『ゴースト・イン・ザ・シェル』予告編

 

 

 

 

 

 

【オマケ】

●現代浮世絵アート:『攻殻機動隊・草薙素子』

 

 

※私的にはすごく面白かった本作品。但しながらも、次のTwitterのツイート情報にもありますように、今回のこのハリウッド実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』の全米興行収入自体が奮っていない事から、製作に当たったパラマウント映画社では、全米興行収入を約50億円、全世界興行収入を約150億円と見積もっても、製作費&マーケティング費用のコストを低く換算しても約250億円強となり、約60億円以上の赤字となる見込みらしく、製作費がさらに嵩んでいると更なる赤字が見込まれ、約100億円以上になる模様との事で、今作の続編やシリーズ化はかなり厳しい状況にあるみたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この度も最後までブログ記事をお読み下さ有り難うございました。