『タイタニック 3D』(2012年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

今回は、今更乍らも、今年の4月に『タイタニック 3D』を劇場鑑賞した際の感想をご紹介させて頂きます。

「チケットは人生の贈り物(12.4/20・3D劇場)」
ジャンル:パニック/ラヴストーリー
原題:TITANIC
製作年/国:2012年(1997年)/米
配給:FOX
時間:194分
公式サイト:http://www.foxmovies.jp/titanic/index.html?top
公開日:2012年4月7日(土)
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン、キャシー・ベイツ、フランシス・フィッシャー、ビル・パクスマン、バーナード・ヒル、ジョナサン・ハイド、ビクター・ガーバー、デヴィッド・ワーナー、ダニー・ヌッチ、グロリア・スチュアート、スージー・エイミス
ほか


タイタニック3D・チラシ

タイタニック3D・チラシ裏



滋賀県大津市のシネコンにて、3D字幕版を鑑賞。

1997年の15年前の当時に劇場鑑賞して以来、2本組のVHSテープを購入して持ってはいたモノの、ほとんど観返す事の無かった、この作品。
アカデミー賞11部門を受賞したあの大ヒットラヴストーリーがタイタニック号の沈没から、今年で100年の節目を迎えるのを機に、今度は、更に、高精細な3D映像としてスクリーンに蘇りました。

タイタニック3D・キスシーン



率直な感想と致しましては、
チョットばかり、主に、撮影技術や3D変換技術について特化した話になりますが、近年、あのティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)の頃より、2Dで撮影したフィルムあるいは既存の2Dフィルムを3D変換化させる、<安価>に、そして<短期間>で変換可能な3D変換技術ソフトが開発されて以降は、2Dフィルムを<短期間>に3D変換した、<なんちゃって3D映画>とも言える様な3D映画の製作が乱発されてきましたが、しかしながらも、それらの多くの作品群は、それほどにも立体効果が得られない、まさに<なんちゃって3D映画>といった作品が多かった中にあって、今回の、この作品、『タイタニック3D』の場合には、かなり手間暇掛けただけあって、その高精細な3Dによる立体効果が抜群の効果を発揮する3D映画でしたね。

おそらくですが、2Dフィルムで撮影された時点の『タイタニック』そもそものカメラアングルが3Dに適した撮影手法だったことに起因するのでは無いかとも推察出来ようかとも思います。

J・キャメロン監督自身が、この15年前の『タイタニック』を製作する以前に、既に、米国ユニバーサルスタジオのライド・アトラクション用に<『ターミネーター2:3D』>という3Dアトラクション映画を製作していたことからも、この来るべき3D技術の革新の到来を予見して、撮影に臨んだとしか思えないほど、例えば、甲板の中の群衆の人々の焦点の差や、浸水して室内の中に向かってくる鉄砲水や、ブルーダイヤモンド(紺碧のハート)の沈み行くシーンなど、そもそものアングルが、立体感溢れるシーンの連続でしたので、単純に、2Dフィルムの映画を3Dに変換した映画とは思えないほどでしたね。

但しながらも、映画の冒頭少ししてからのヘリコプターのローターの羽根の回転シーンなどは、3D変換が難しかったのかボンヤリとした映像になってしまっていましたが、この様な描写の場合には3D変換は難しかったのかも知れないですね。

ですが、これまでの2Dフィルムを3D変換化させた<なんちゃって3D映画>との、その根本的な違いは、その<安価で短期間>にというソフトを、その変換作業を短期間に済ますことなく、約1年間半以上の月日も要して、J・キャメロン監督の指揮の下、約300人のスタッフの手により、手間暇を掛けて、<長期間>に亘り、丹念に作業した成果が、この世界最高水準の2Dフィルムを3D変換化させた映画として、その効果が如実に表れているのでしょうね。



タイタニック3D・スケッチ風景タイタニック3D・スケッチ画 



この映画の中で、ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)がローズ(ケイト・ウィンスレット)に語りかける、「チケットは人生の贈り物」との台詞の様に、私たちも、劇場の<チケット>が、その<人生の贈り物>として、15年振りに復活した、『タイタニック』を3D映画として堪能出来ることが出来て、本当に素晴らしい映画体験をさせて頂きました。

手間暇掛けて、長期間に亘り、3D映画の変換化に取り組んでくれたJ・キャメロン監督ならびに3D変換スタジオのスタッフ陣の惜しまぬ努力には、本当に頭が下がる思いですね。

さすが、この『タイタニック』を2Dで撮影した当時から、J・キャメロン監督ならではの先見の明が有ったのでしょうね。

それに致しましても、お話し自体も、映画自体を観たことがない御方でも、哀しい事故のパニック映画でありながらも、有名な甲板の先でのシーンの、あの有名なポーズを真似る人が後を絶たないほどの、有名な大ヒット・ラヴストーリーですので、今回は、あえて、J・キャメロン監督総指揮による3D技術の高さについての感想に終始致しまして、ストーリーのご紹介は致しませんでしたが、その点はどうかご容赦下さい。



タイタニック3D・甲板シーン


タイタニック3D・甲板シーン2




私が、特に、気に入っていますのは、あの沈没していくタイタニック号の動向をよそに、最期までバンド演奏を続ける、船内バンドマン達が、本当に愛おしく思える映画でもありましたね。

タイタニック3D・沈没シーン

タイタニック3D・バンドメンバー



私的な評価と致しましては、
この映画を観るつい先日に、3D全盛時代に逆行する、モノクロ・サイレント映画の『アーティスト』を観て、その素晴らしさに感嘆したばかりですが、『アーティスト』も、たしかに良かったのですが、この『タイタニック』の場合には、そもそもの2Dフィルムの作品自体も傑作・名作かと思いますし、それを更に、約1年間半以上もの、3D変換化作業の日数を用いた、その労力を掛けて、類い稀なる3D効果を演出してくれたことからも、文句の付けどころも無く★★★★★(100点)の満点評価を付けさせて頂きました。

3Dを鑑賞するに際して、もしも、特段にお目が不自由な御方ではない様でしたらば、この名作・傑作に、幾多の労力を掛けて技術の髄を極めた3D映画ですので、是非とも一見の価値有りです。

この機会に、劇場の大きなスクリーンで観ることが出来なかった御方々も、是非、今後、3DのBlu-rayなどにてご自宅などでも鑑賞して下されば、その高精細な奥行き感や臨場感溢れる3D効果が発揮されたこの作品には感動されること間違いなしかと思います。

お勧め作品です。


●映画『タイタニック 3D』劇場予告編



●Celine Dion 「My Heart Will Go On」


●映画『タイタニック 3D』Blu-ray予告編


タイタニック 3D・2Dブルーレイ スペシャル・エディション(4枚組) [Blu-ray]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥5,990
Amazon.co.jp
タイタニック [DVD]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥1,490
Amazon.co.jp


ペタしてね    読者登録してね