気がつけばもう2月も半分終わり、ボチボチ夜明けも早くなってきて、ここ熊本でも7時前からずいぶん明るくなってきてます。
早朝は相変わらず寒いのですが、明るければそろそろ朝トレ開始しても良さそうです
と思ったのですが、今日は遅起きでした(^^ゞ
え〜、現在の私は2日間腰痛で悩み続けておりまして、昨日失敗したので今日はきちんとノートレ日にしました。
トレネタはないので、久々にスイムネタを書いてみようと思います。
タイトルの「泳いでいる時に腹圧は意識するのか??」
さて、どうなんでしょうね?
私のブログをず〜っと読んでいる人はたぶん言われたら気付くと思いますが、私のスイム練に於いての一言や反省などに「腹圧」と言う言葉はほぼ出てきません。
なぜか?
答えは簡単。
私はあまり意識してないからです。
幼い頃からずぅ〜〜っと水泳を続けているので、腹圧を常に意識出来ているからかというと、そうでもありません。
腹圧だけを意識すると、泳ぎが固くなります。
どの辺が固くなるかというと、
下半身
はい!そこでエロネタ想像したあなた! イエローカードです
腹圧を意識しっぱなしだと柔軟なキックが打てません。
ここからは2キックロング泳での話で、かなり私感が入った(ほとんど私感?)話になりますが、
2キックをしなやかに、かつ力強く打つためには腰〜股関節の伸展動作が必要です。
過去に私のフォーム連続写真で載せているこれですね。
これがキックを打ち下ろす直前ですが、左膝が少々曲がって、左腰〜股関節はほんの少し反ります。
腰を反らすのは腹筋を弛めなければできません。
サッカーのキック動作をやってみればわかりますが、足を後ろに反らしたとき、いわゆるテイクバックの体勢ですが
この体勢は腹筋を弛めてないと出来ません。
水泳のキックも振り幅は全然違いますけど動作としては同じです。
そして、キックを打ち下ろすこの瞬間(足首見るとキック打ち始めというのがわかります)
ここの瞬間で左側の肩〜大胸筋〜前鋸筋〜腹筋〜腸骨筋〜といった片側の体幹筋群を総動員して体幹を安定させ、下肢のキック力+上肢で生み出す力を効率よく推進力に変えるわけです。
ドローインと言われる動作はこの推進力を生み出している局面で意識できれば体幹が安定しますし、上手く重心移動に繋がってくれますが、私はドローインという個別動作で意識してなくて、単純に背中フラットで前に乗り込むという意識で泳いでます。
結果としてドローインという動作になってますが、個別動作に分解していないので、腹圧だけを意識すると言うことがないのです。
あとはそのままフィニッシュまで腕を運んでしまえば、もう次(反対側)の予備動作が始まるので、お腹は再び緩めることになります。
そもそも腹圧をかけるというのは腹筋群の中で主に腹横筋が担うわけですが、このような動作の最中で、腹直筋を弛めつつ、腹横筋は力を入れておくという動作は至難の業です。
ということで、腹横筋、あるいは腹圧「だけ」を個別に意識すると言うことはありません(私の場合)。
個別の部位(筋肉)を意識すると言うより、動作、姿勢としてトータルでイメージしている感じです。
あえて意識するなら、グライドの時に腹筋を弛めすぎて腰が「落ちすぎない」ようにするだけです。
筋力を発揮するためには、一度筋肉を緩めないといけません。
これはすべての動作における基本中の基本。
2キックでもキックという動作が入れば腹圧を「常時」かけることはありません。
ただ、緩める局面というのは出来るだけ短時間の方が良いです。
そっちの方が切れのいい泳ぎになります。
ただし、プル練習や、ウェットスーツ着てのノーキックスイムの場合は、姿勢制御(腰下が振れない)のために常に腹圧をかけておいた方が下半身が安定します。
呼吸の時はどうしているのか???
さすがに呼吸の時は緩みます。
緩めないと腹式呼吸が出来ません。
で、ここからは正しいストリームラインがまだとれていない人へのアドバイス。
まずプルブイ練習や蹴伸びの時に腹圧をかけてストリームラインを重点的に意識・保持して泳ぐことが第1段階です。
プルブイやウェットスーツの浮力に任せて下肢だけ浮かせてお腹部分がだらーんと弛緩してしまうのはNGです。←多くの初心者がこれに陥っています
そして、コンビネーションスイムでキックを入れていくときはそれをキックの度に意識して、最終的に「全体動作の一環として」無意識下に組み込むことが出来ればベストだと思います。
ちなみに、これはロング2キック泳(=疲れにくい泳ぎ)を目指す場合の話です。
これが高回転の短距離泳(50〜100mダッシュ)だと話は違います。
動きが速いので体幹筋を弛めたり、固めたりという意識が間に合わないし、腰の上下動は基本使わないので、臍〜腰は固めっぱなしにして、キックの振り幅は小さく、ローリングもそんなに入れない。
もちろんその分泳ぎは固くなり、効率は悪くなりますし、疲れます。
それでも短距離は速ければ良いのです。
ですからこんな泳ぎは「短距離限定」です。
短距離が上手くて速い人はその速い動作の中でも収縮−弛緩の動作を取り入れることが出来ているのかもしれませんけど。
遅筋だらけのトライアスリートには無理無理〜です(^^ゞ
と言うことでまとめ
腹圧は姿勢保持→推進力向上のために必要。
基本姿勢が出来てない人は蹴伸びやプル練で腹圧やドローイン姿勢を意識する。
泳いでいる際に常時腹圧をかける必要はない。
最終的に動作の一環として無意識下に出来るようになれば良い。
お読みいただきありがとうございました。