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4月17日にゼンショー(7550)が2012年3月期決算の減額修正を行ったので、その報告をする。
2012年3月期連結業績予想を、従来の8.4%増収、45.8%営業増益、50.6%経常増益、79.9%純利増益予想から、8.7%増収、18.8%営業増益、22.4%経常増益、36.6%純利減益へと減額修正した。
同社では上期決算の好調から上期決算終了時点で営業利益以下の増額修正を行った。しかし、下期に入って急速に業績が悪化し、結果的には期初計画を下回る減額修正となった。
第4四半期のみをとると、15.8%増収、28.6%営業減益という厳しさである。
当ブログでは、第3四半期決算発表以前より月次データから同社の今期業績の厳しさを指摘していた。http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-586.html
さらに日経紙が2月初旬に2012年3月期決算を掲載した時点では、減額修正必至と指摘している。http://ameblo.jp/halariga/entry-11159648649.html
ただし、ここまでの悪化を想定していたわけではない。この背景には国内のすき家の悪化に加えて、米国事業の悪化が背景にあった模様である。
会社側のニュースリリースによると、米国西海岸でレストラン事業を行うGRC社ののれん代の減損損失が約20億円発生することと、海外子会社の決算期を12月から3月に変更したため、3か月分の売上、損失が計上されたためとしている。
しかし、これはすき家の悪化を完全にオブラートで包んだような表現となっている。
営業利益の減額修正は50億円弱であり、それが海外子会社の3か月分に相当することは絶対に考えられない。
つまり、純利益は別として、営業利益の減額修正の最大の要因はどう考えても国内の悪化ではなかったろうか。
ニュースリリースでそのことに触れていないのはかなりの作為を感じるものである。
なお、2012年3月期の減額修正と同時に、珍しいパターンであるが、2013年3月期の業績予想を公表している。
それによると、2013年3月期の予想は8.2%増収、30.1%営業増益と強気な見通しとなっている。
ただし、同社の場合、2012年3月期の上期の業績水準がかなり高く、下期に急速に悪化していることを考えると、この見通し自体はかなり厳しいのではないかと思われる。
最近、たびたび述べていることであるが、このような決算の方向性は、決算が出る前にある程度、月次データから予測可能である。
しかも、多くの人が考えているより、月次を真剣に見ている人は極めて少ない。
そのため、月次から簡単にわかることでも、決算発表で株価が変動することが多くなっている。
月次を公表していない会社の業績予想は簡単ではない。月次を公表する会社の場合とは雲泥の差である。
それほどまでに差があるのに、決算発表によるインパクトは大差ないように見える。いかに、月次を丹念にフォローすることが株式投資にとって重要かということである。
まだ、月次フォローが十分にできていない方がいれば、「月次データ活用法入門メールセミナー」の受講が役に立ちます。こちらから簡単に登録できますので、月次の見方を手に入れてください。http://cherry100.mods.jp/ra/s/427
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