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11月2日に発表されたサイゼリヤ(7581)の2011年10月の月次データに関して分析を行った。


10月の既存店売上高前年同月比は5.8%減となった。8月7.9%減、9月6.2%減、そして10月5.8%減と減少幅は多少縮小したとは言うものの、厳しい状況が続いている。



株式投資をファンダメンタルから極める-20111105-2


当ブログでは、前年度の月次水準を推測すると、10月はやや厳しい数字が出る可能性があり、注意が必要としていた。

参照記事:http://ameblo.jp/halariga/entry-11037131281.html


10月の前年度の前年同月比は13.7%減となっており、2010年9月が1.6%減に対して、今年の9月が6.2%減であるから、むしろ単純に考えれば10月はいい数字が出ると考えてもおかしくない。


しかし、2年前までさかのぼると、9月が2.7%減であったのに対して、10月は23.7%増となっており、2年分を考慮すれば、去年の水準自体は10月の方が圧倒的に高い。


そこで、10月の月次は少なくともいい数字が出る可能性は低く、ひょっとすると非常に悪い数字という予想をしていた。


実際に出た数字は、極めて悪い数字でもなく、かといっていい数字ではない。どちらかと言えば、これまで同様の厳しさが続いているという印象の数字である。


ただし、上で述べたように2年分の前年同月比を考慮した場合、去年の水準は10月が最も高水準であるので、今後の月次は多少良くなることもあり得よう。


しかし、その回復ピッチはかなり遅いものである。


これで今期に入って2か月経つが、累計売上高は前年同期比1.3%増にとどまっている。同社の上期の会社計画の売上高は5.3%増であるので、全く足らない達成率となっている。


なお、現時点のサイゼリヤの真の実力を探るために分析レポート(29ページ)を作成している。その分析レポートにおいて、当面の月次動向の想定や業績回復のタイミングに関しても分析を行っている。その時点の見通しより、現時点の実態の方がかなり厳しいようである。

サイゼリヤの分析レポート




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