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10月3日にサイゼリヤ(7581)が2011年9月の月次データの公表を行ったのでその報告を行う。


9月の既存店売上高前年同月比は6.2%減となった。8月の既存店は7.9%減となり、6月、7月のプラスと比較して違和感のある低さとなったが、9月は若干マイナス幅が縮小したとはいうもののやはり厳しい数字となった。



株式投資をファンダメンタルから極める-20111003-1


前年同期比データは前年同期の水準に影響を受けるため、なかなか単純には現状を把握しづらい面がある。


さらに言えば、前年同期の前年同期比というものもそのまた前年度の水準に影響を受ける。特に同社の場合2年ほど前にブーム状態となって、既存店伸び率が高水準となっただけになおさらである。


ただし、ブームも含むこの3年ほどの前年同期比を見ると、8月は2年前が4.2%減、去年が0.5%増で、今年が7.9%減となっており、9月も2年前が2.7%減、去年が1.6%減で、今年が6.2%減である。


不思議と8月、9月はブームによって盛り上がった感はないにもかかわらず、今年ともに大幅な落ち込みとなっている。


このように考えると、同社の売上高は現状かなり厳しくなっている可能性があろう。


10月の2年前は23.7%増と伸び率のピークであり、去年はその反動で13.7%減と落ち込みも最も大きかった。


ここで、去年の水準に目安をつけるため、去年の2年前比を計算してみると、8月が3.7%減、9月が4.3%減であるのに対して、10月は6.8%増となっている。


8月、9月は去年水準が悪いにもかかわらず大幅な落ち込みとなっており、これが現状であるとすると、去年水準が高かった10月はかなりの落ち込みとなることもありえよう。



なお、現時点のサイゼリヤの真の実力を探るために分析レポート(29ページ)を作成している。その分析レポートにおいて、当面の月次動向の想定や業績回復のタイミングに関しても分析を行っている。その時点の見通しより、現時点の実態の方がやや厳しいようである。


サイゼリヤの分析レポート



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