hekireki
映画「青天の霹靂」は、いわゆるタイムトラベルものだ。売れないマジシャンが稲妻とともに自分の誕生する半年前にタイムスリップ。実際の親と接触する。この設定、バック・トゥ・ザ・フューチャーとほとんど同じ。では、このシチュエーションでどんな物語を作るのか?そこがこの作品のポイントだ。
若干予定調和な展開ではあるが、親と子のわだかまりや、親の愛がその中でうまく表現されていた。自分の生まれた頃の事は当然お覚えているわけがなく、親から聞いた事を信じるしかしょうがない。自分はどういう状況で生まれてきたのか?望まれた子だったのか?愛を受けていたのか?
そして、この物語を面白くしていたのが、マジシャンという職業の設定と、大泉洋と劇団ひとりのキャスティングにある。このあたりが脚本的にはうまいと思った。原作、脚本は劇団ひとり。
夢か幻か?その青天の霹靂の真意は視聴者にゆだねられる。(★★★★)