私が日々生活をしている中で体験した「映画」「音楽」「アート」「写真」などの感想や感動を書いています。どうぞ気軽に、トラバ、コメントください。
  • 09 Aug
    • 【映画】シアター・プノンペン

      ふとした偶然で見た古い映画の中に、自分の母親らしき女性が映し出される。そこから、主人公ソポンと家族をとりまく衝撃のドラマが始まっていく。カンボジアを描いた映画と言うと、やはりポルポトの大虐殺を扱ったキリング・フィールドを思い出してしまうが、本作もそんな悲劇の歴史によって、引き裂かれた恋がその背景に描かれている。密告性による恐怖政治で、人が人を信じる事が出来無い状況の中で起こった出来事は、映画の中で描かれる映画のストーリーとシンクロし、両親の複雑な関係性が次第に明らかになっていく。後半はどこかで見たような展開になり、少し強引にエンディングにもっていった感もあったが、カンボジアの暗黒の時代を、庶民の視点で描いたという点で、この作品の果たす役割は大きい。(★★★☆) ◎シアター・プノンペン公式サイト

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  • 07 Aug
    • 【映画】ミスター・ダイナマイト〜ファンクの帝王ジェームス・ブラウン〜

      昨年、チャドウィック・ボーズマン主演でJBの映画が公開されたが、今年はMR.DINAMITEというキャッチフレーズでドキュメンタリーの公開だ。昨年の映画を見ていたので、JBの生涯についてはだいたい理解していたつもりだったが、今回のドキュメンタリーを見て、よりいっそうJBの凄さを感じずにはいられなかった。ミスター・ダイナマイトと言われるように、彼のライブでの爆発力は半端ではない。かなり強引で暴君的なカリスマであった彼がアメリカ社会、特に黒人に与えた影響は大きい。とにかく前に進むパワーが凄いのだ。映像を見ていると、マイケル・ジャクソンやプリンス他、アメリカを代表する黒人のアーティストが影響を受けていた事が良くわかる。JBがいなければヒップホップなどの今の音楽は生まれていなかったかもしれない。(★★★☆) ◎ミスターダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン

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  • 31 Jul
    • 【映画】シン・ゴジラ

      無駄な話はいっさい無い。ゴジラが現れ、被害を食い止めようと国家的な対処を行う。物語としてはいたってシンプルであり、この潔さが架空の生物ゴジラの物語にリアリティを感じさせる。 核兵器へのアンチテーゼとして誕生したゴジラは、このシンゴジラで再定義される。唯一の被爆国であり、大震災によって核の恐ろしさを身近に経験しているという我々日本人にとって、ゴジラは単なるSFではないのである。 映画の大半は政治的な色合いが強く、内政や外交、有事の際、日本はどうなってしまうのか、どうすべきなのかといった問題提起も示している。 そして、なんといってもゴジラのデザインとディテール。撮影の視点、演出が素晴らしい、ゴジラがどれくらいの大きさで、どんな生き物なのかがよくわかるし、ゴジラが通った後の被害状況などもリアルだ。高熱を発する体や、長い尾を持った全体的なフォルムは見ていてほれぼれする。これが本当のゴジラなのだ。初代ゴジラから続く特撮作品のDNAを引き継いで新しい形で蘇らせてくれた、庵野総監督以下、スタッフに本当に感謝です。(★★★★) P.S.これから見られる方はラストカットを注意して見てください。

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    • 【映画】シングストリート 未来へのうた

      1980年代、MTV、ミュージックビデオ全盛のあの興奮が蘇る。主人公のコナーは青春まっただ中の高校生。両親が離婚の危機をむかえている家庭は崩壊寸前。転校先の学校では、規則でしばる意外に規律を保てない生徒にとっては窮屈な世界だ。そんな中でコナーは自由をもとめ、自分の意思で前に進み始める。一目惚れした彼女を手に入れたいという良くある動機からバンドを結成し、兄弟や友人の助けを得ながら音楽にのめり込んでいく。 音楽の方向性を見つけるために、はやりのミュージシャンに感化されファッションを真似たり、楽曲を真似るところが可愛い。何か新しいも、自由を求めていた80年代。デュランデュランやホール&オーツの音楽が懐かしかった。(★★★☆) ◎シングストリート公式サイト

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  • 16 Jul
    • 【映画】ラスト・タンゴ

      「私のストラディバリウスを見つけた。」この台詞がとても印象に残った。映画ラスト・タンゴはタンゴ史上、最も有名なダンスペア、マリアとファンのドキュメンタリーだ。物語は現在83歳のマリアのインタビューを中心に、それぞれの時代の再現ドラマと記録映像を織り交ぜながら進行する。形式としてはドキュメンタリーだが、ドラマ性が高すぎてフィクションに思えてしまうくらいだ。そして インタビューに答えるマリアとファンの話がこれまたかっこいい。 制作総指揮はヴィム・ヴェンダースが担当している。ブエノスアイレスのビルの屋上や引きのカットが哀愁を感じさせ、映像的にも美しい。 マリアとファン、ともにタンゴを愛し、タンゴに人生を捧げた、男と女の関係を超越した生き様に心ゆさぶられた。(★★★★)

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    • 【映画】帰ってきたヒットラー

      もしも、ヒットラーが現在にタイムスリップしたら?というシチュエーションムービーなのだが、これがまた、秀逸で面白かった。ヒトラーのなりきりものまね芸人として脚光をあびるが、そこは本物のヒットラー残酷な独裁者の顔をのぞかせたと思うと、政治家としての筋の通った演説をする。 このシチュエーションの裏テーマには、現在のドイツの状況をヒトラーの視点で見たらどうなのだろうという社会的な問題提起がある。彼の言葉に端々には、ドイツ、ヨーロッパ社会に対するヒトラーだったらこう言うだろうといった結構真理をついている発言があったりするのだ。 「笑うな危険」そういったキャッチコピーの裏に笑えない世界情勢がある。(★★★☆) ◎帰ってきたヒットラーホームページ

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  • 02 Jul
    • 【映画】裸足の季節

      トルコの田舎町で生活する5人の美人姉妹。両親を失い、叔父と祖父の元で育てられている。厳格な戒律の中で、彼女達は思春期を迎えた彼女達は学校をやめさせられ、嫁として嫁ぐために自宅で花嫁修行を強制される。純潔を絶対とし、まるで子犬を里子に出すような感覚で品定めされ、嫁にもらわれていく。何もしなければ、好きでもない男の元に嫁ぐ事になってしまう。 自由をもとめ、5人の姉妹はそれぞれの選択をしていく。ここにこの映画の面白さがある。 しかたがないと諦めるか、戦うか、逃げるか? その選択には五人姉妹のそれぞれの立場や性格が大きく関係してくるが、末っ子のナーレは姉たちの判断を見届けながら、自らの意思で自由を勝ち取るための行動を起こす。 あどけない、彼女たちの美しい姿が眩しい。(★★★★) 裸足の季節の原題は「MUSTANG」。主人のいない家畜の意味。

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  • 26 Jun
    • 【映画】サウスポー

      映画「サウスポー」は家族の為に戦う一人のボクサーの話である。ライトヘビー級のチャンピオンである主人公がある事故をきっかけに全てを失い、そこから家族と、自分の人生を肯定するために復活を果たす物語だ。この作品の面白い所は、ボクシングという格闘技と人生にとって大切な事をとても自然な形で関連づけているところにあると思う。特に「守ること(ディフェンス)」の大切さが重要な要素として取り上げられており、家族を守り、自分を守る自敬の意識を持つ事が生きていく上で大切だという事が物語の展開の中でひしひしと伝わってきた。 主演のジェイク・ギレンホールの演技(ナイトクローラーとは別人?)もすばらしかったが、トレーナー役のフォレスト・ウィテカーの演技も効いていた。 ボクシングシーンもふんだんにあり、アクション的にも見応えがあった。(★★★★)

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  • 19 Jun
    • 【映画】クリーピー 〜偽りの隣人〜

      久しぶりにサスペンススリラーらしい映画を見たといった感じだ。主人公の犯罪心理学者で元刑事高倉を西島秀俊が演じ、怪しい隣人、西野を香川照之が演じている。この映画、この二人の対立関係が見所なのだが、特に香川照之の演技が強烈なインパクトがあった。羊たちの沈黙のレクターとはまたちょっとひと味違った、陰湿なサイコパスを彼ならでは表情や演技で表現している。ドラマの展開として、多少違和感を感じる面もあったが、近所付き合いという限られたコミュニティの中での人間関係の怖さみたいなものを感じた。関係性の中から想像はつくが、もう少し、家族のコミュニケーション的な課題みたいなもののイメージが何か示されるとよかったのではないかと思う。あるいは、高倉と西野の共通点みたいなところが少し見えると、物語に深みがでような気がする。(★★★☆) ◎クリーピー偽りの隣人公式サイト

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  • 04 Jun
    • 【映画】ヒメアノ〜ル

      この映画、構成がなかなか面白い。本編は二つのドラマで構成されこの二つが交錯する。前半は恋愛ドラマ後半は猟期殺人事件だ。この二つは別の話ではなく、一つの物語として進行し、クライマックスではその因果関係が成立していく。 主演の浜田岳は期待通りの安定した演技でよかった。(今回はおいしいシーンも多かったし)先輩役のムロツヨシの不器用な演技もよかった。 しかし何と言っても殺人鬼役を演じた森田剛の演技、存在感がすばらしかった。実際にいそうなリアリティで、映画を見終わっても近くにいそうなくらい印象に残った。殺人シーンもリアルで、無表情でまったく躊躇無く人を殺す演技にはゾッとした。(今年の助演男優、新人賞候補は間違いないかな)なぜ、彼はそうなってしまったのか?最近の少年犯罪の事例を思い起こし、少し怖くなった。(★★★★) ◎ヒメアノ~ル公式サイト

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  • 22 May
    • 【映画】世界から猫が消えたなら

      失って初めて分かる本当に大切なもの。それがこの映画のテーマだ。その描き方がファンタスティックでもあり、ドラマティックでもある。余命を宣告されて、大切なものと引き換えに1日延命する。失われていく大切なもの。人生とは何なのか、感謝すべきはなんなのか?映画の題名にあるように、猫もその選択肢に上げられる。猫好きには悲しくて号泣している人もいました。家族との思い出、彼女との出会い、人生を振り返るシーンで共感するところがきっとあると思います。私は映画好きの濱田岳とのやりとりが良かったですけどね。猫の種類、サバトラとキジトラの違いわかりますか?(★★★☆) ◎世界から猫が消えたなら

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  • 08 May
    • 【映画】ちはやふる 下の句

      やっぱり青春映画はいいですね。ということで「ちはやふる 下の句」観てきました。上の句とは一変、全体としては若干シリアスな展開になっています。大きな存在はクイーン若宮詩暢。彼女の登場でドラマが大きく動きます。新、太一、千早の恋の行方。競技カルタへの思い。団体戦と個人戦。いくつもの対立構造が絡み合い、クライマックスに突入していきます。青春映画として多少ベタな印象もありましたが、情熱的に目標に向かってチャレンジしていく姿は観ていて気持ちがいい。 今回はやはり若宮詩暢役の松岡茉優が良かったですね。大人びたクールな演技の中で見せる笑顔がいいです。今後の活躍が楽しみ。(★★★★)

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  • 30 Apr
    • 【映画】太陽

      人は選ぶのか、選ばれるのか?テーマは良いのだけれど、映画としては今ひとつでした。優=都会、劣=田舎みたいな分け方もちょっと抵抗があったし、太陽の下で生きられないというドラキュラ的な演出も違和感がありましたね。家族や青春ドラマとしての一面もありましたが、台詞や演出が舞台的ですごく違和感を感じました。映画にするなら、映画用の脚色や演出がもっと必用だったのではないかと思います。なにか舞台をオープンセットでやっただけの感覚で、それが余計にチープ感を際立たせてしまって観ていられませんでした。主演の二人は頑張ってましたけどね。(★☆) ◎太陽

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  • 29 Apr
    • 【映画】グランドフィナーレ

      晩年をむかえた音楽家が高級ホテルで癒しを求めるセレブ達と過ごしながら、人生を振り返り、人生の意味を問いかける物語。こう言ってしまうとそれまでだが、セレブ達とのちょっとした会話や、ちょっとした出来事から、人生とはなにか?を考えさせられるところが、この映画の凄い所だと思う。登場するレセブ達もどこかで観た事のあるような、波瀾万丈を送った人たちがでてくるのも面白い。映像も美しく脚本も良いのだが、時間の流れが静かで、淡々と進むのでうかつにも何度か寝てしまった。人の人生にはすべて意味がある。人生にとって大切な事はなんなのか?自分の人生の役割とはなんなのか?このあとの人生どういきていくべきか?そんな事を登場人物の経験を疑似体験しながら思わず考えてしまう映画です。(★★★☆) ◎グランドフィナーレ

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  • 10 Apr
    • 【映画】ルーム

      映画「ルーム」は、17歳の時に誘拐され、7年間監禁された事件とその後を描いた作品である。納屋に監禁された彼女は、その間に犯人との間に子供を出産し、親子で監禁生活を続けることになる。 この異常な状況から二人は脱出を図り、成功するが、物語の本題はここからである。7年感の社会生活との隔絶、子供は外の世界を全く知らない。家族との人間関係、興味本位の社会の目、さまざまなストレスが親子を襲う。これからどうやって生きていけばいいのか?親子にとっての再生の物語が始まる。 子役のジェイコブ・トレンブレイの無邪気な演技がいいですね。それでいて芯がしっかりしている。今後の活躍が楽しみです。(★★★☆) この映画を観た時、手塚治虫の「奇子」とイメージがだぶった。奇子の場合は事情が異なるが、物心つく前から社会と隔絶される点では同じかもしれない。奇子も実写映画化してほしい原作だ。

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  • 09 Apr
    • 【映画】リップヴァンウィンクルの花嫁

      今を生きる現代人、特に若者にとっての様々な課題を問いかける。便利になった世の中。欲しい者はネットですぐに手に入る。しかしデジタルなネット社会は同時に、上っ面のいいを虚像を作り出しているに過ぎないのかもしれない。そんな世の中でどうやって心の通った人とのコミュニケーションを作っていくべきなのか?何を信じていけばよいのか?そんな投げかけをされたような気がした。 主演の黒木華はネット授業でほそぼそと暮らすアルバイト講師。女性が東京で一人で暮らしていく事の不安。そんな彼女に救いの手?を差し伸べる綾野剛演じる怪しいブローカー。人の弱みが商売のネタだ。そして、アルバイトで出会うCocco演じる売れない女優。この三人の関係性がテーマのクライマックスを作る。特にCoccoの存在は大きい。塚本晋也監督のKOTOKOで見せた、激しい演技は本作でも効いていて、彼女のための役と言っても良いくらいだ。 リップヴァンリンクルはアメリカ版浦島太郎。知らないあいだに世界は変わり、時代にとりのこされる。(★★★★☆) ◎リップヴァンウィンクルの花嫁

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  • 21 Mar
    • 【映画】ちはやふる 上の句

      「ちはやふる 上の句」観てきました。このストーリー展開は青春スポ根そのもの。その中に百人一首の文学的恋愛要素を盛り込むという設定が面白い。コミック原作恐るべしだ。キャスティングも良い。主演の広瀬すずのハイテンションの演技はもちろんだが、かるた部のメンバーそれぞれいい味を出している。個人的には大江奏役の上白石 萌音の訴えかけるような演技が気に入ってます。 若干話が出来過ぎのような感じもありますが、全体としてはスピード感もあって、正直、期待以上の面白さで、なんといってもわかりやすかった。 こういう痛快な青春映画はいつ見てもいいですね。 下の句も見に行こうと思います。(★★★★☆)

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  • 13 Mar
    • 【映画】キャロル

      女性が女性にあこがれ、恋をする。それだけではない。一人の女性が女として幸せに生きるにはどうすべきか?本当の愛とはなんなのか? 偶然の出会いから二人は惹かれ合い、お互いの生き方を尊重しあいながら関係が始まっていく。 この映画を語る上で主演のケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの演技の素晴らしさは外せない。特にドラゴンタトゥーの女のルーニー・マーラーの目で訴える演技にはグッと来た。 そして秀逸なのがふたりの視線を生かすカメラワークの素晴らしさだ。遠くからのまなざしや、視点の切り替え、役者目線でのクローズアップなど、心理的な距離感と二人の感情がグイグイ伝わってきて、気がつくとそんな二人の世界に引きずり込まれていた。 ドラマの最後はお互いにとって良い結論を出さなければならないのだが、そんな中むかえるラストは意味深で心を揺さぶられた。(★★★★) ◎キャロル公式ホームページ

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  • 21 Feb
    • 【映画】恋人たち

      キネマ旬報で昨年、日本映画ベストテン第一位に選ばれた「恋人たち」を見てきた。内容的には現実を直視した厳しいものでしたが、オリジナル脚本ならではの説得力がものすごくありました。形式としては3つの恋人たちの群像劇のようになっていますが、これがなかなか秀逸で、現代社会が抱える問題を見事に映し出しています。妻を通り魔に殺された夫、結婚生活に絶望感を感じている妻、同性愛に悩む弁護士。 それぞれやりきれない思いを抱えながら苦しみ悩み、それを乗り越えられないでいる。諦めてしまえばそれで終わってしまう。諦めきれない。そんな葛藤の中もがきながらも気持ちをなんとか切り替え、前進し始める。 昨年度はアドラー心理学がはやりましたが、まさにそんな世界を表していいるようでもありました。 主演の篠原篤の無骨な演技はドキュメンタリーのようでもあり、ぐっときました。 「恋人たち」、間違いなく橋口亮輔監督の代表作になるでしょう。(★★★★☆)

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  • 13 Feb
    • 【映画】オデッセイ

      絶対に生きる事をあきらめない。そんな究極のシチュエーションと言ってもよいかもしれない。現状を直視し、知恵と勇気で困難に立ち向かっていく姿に感動する。そしてこの作品のもう一つの見所が、宇宙科学的な映像だ。火星や宇宙、爆発や嵐の映像などリアリティにこだわっているのが良くわかる。マッド・デイモン演ずる植物学者ワトニーが化学反応で水を作り、乗組員の排便を肥料にジャガイモを育てるといった実験的な要素も興味深い。 また、全体として悲壮感を感じないといったところも、この作品の特徴だろう。一般的にこういう映画は悲壮感が出るものだが、そういった感じは受けなかった。勇気と希望をもつには、まず気持ちが大切だということなのだろう。(★★★★) ◎オデッセイ公式サイト

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