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描かれているのはエネルギー問題の裏側にあるアメリカが直面する社会問題だ。新しい天然資源として期待されているシェールガス。このシェールガスの採掘権獲得のための契約交渉の責任者がマッドデイモン演じるスティーブだ。
決して豊とは言えない田舎町にとって、シェールガスは住民たちにとって是か否か?
採掘権を承認する事で得られる利益。これに伴う環境破壊的なリスク。判断は住民の投票による多数決で決められる事になる。

本作はマッドデイモンと監督のガス・ヴァン・サントが脚本を書いているが、これが素晴らしい。
社会問題をテーマにしながらも人生や生活にとって大切な事をニューマンドラマを盛り込みながら見事に描いている。

そして、驚きの結末。アメリカで現実に起こっている出来事をもとにしているらしいが、こんな事があってよいものなのか?

この問題は決して他人事ではない、廃棄物の受け入れや、軍事基地に移設など現在日本でも問題となっているのはご承知のとおりだ。「主役は土地ではなく住民なのだ」そんな台詞が心に残る。(★★★★☆)

◎プロミスト・ランド公式サイト